
井上遥妃、徳島支部所属の131期生でありデビュー時より豪快な旋回力と思い切りの良いスタートを武器に着実に成長を続ける人気女子レーサーです。
「渦潮のプリンセス」とも呼ばれ将来は女子戦だけでなく混合戦のG1、SGの舞台での戦いも志し今最も勢いのあるこの選手のこれまでを振り返っていきましょう。
この記事でわかること
選手情報
| 名前(登録番号) | 井上遥妃(5281) |
| 支部 | 徳島 |
| 期 | 131 |
井上遥妃は2022年11月に131期生としてデビュー。
デビュー2期目となる2023年6月に初勝利を記録。2025年にはG2レディースオールスターで特別戦での初優出など1年ごとに力を付けている支部期待の若手選手。
前期に勝率6.25を記録し2026年1月よりA1級への飛び級昇格。
2026年のボートレース鳴門のフレッシュルーキーにも選出されています。
ボートの記憶は三国

井上遥妃は2003年に徳島県三好市にて誕生。両親共にボートレースが好きで幼いころからレースを一緒に観戦していました。
しかしその記憶が鮮明となっているのはボートレース鳴門ではなく徳島県から遠く離れたボートレース三国の景色でした。
実は家族の仕事の都合により6歳から高校1年生の時期まで石川県に家族で引っ越しており、福井県にあるボートレース三国に家族で遊びに行っていたことが関係しています。
ボートレーサーの夢を実現へ
幼少期より抱いていたボートレーサーになりたいという夢の実現へ向け高校在学時から養成所試験へ挑戦。
丁度この頃に地元である徳島県へ戻る事も決定し2年生の時に池田高校へと編入。そして3度目の養成所試験挑戦にて見事合格となり131期生としてボートレーサー養成所の門を抜け厳しい1年間の生活へと踏み出していくのでした。
親友との出会い・黄金世代131期

養成所へ向かう初日、最寄駅よりバスの発車を待っていたところで1人の候補生が乗車。同じ苗字であったことからすぐに意気投合をした相手こそ後に「ハルミト」の愛称でもファンに知られ親友、運命の出会いとも語る福岡支部の井上末都でした。

そして共に養成所生活を過ごした131期というのは石渡翔一郎、石本裕武、田中駿兵など将来を期待される逸材が揃った黄金世代。その中には元プロ野球選手からの移植の転身を果たした野田昇吾がいたことから注目と話題性も集めていました。
退所寸前の養成所生活

今でこそ全国各地の先輩女子レーサー、同期の選手からも賞賛の声が挙がっている井上遥妃ですが、養成所時代から怪物と称されていた平山智加、守屋美穂、清水愛海のような存在であったのかと言えば決してその様はありません。
養成所生活の後半の実技練習を兼ねた同期リーグの通算勝率はわずか4.12と低く成績不振の候補生に告げられる強制退所の恐怖と戦う毎日でした。
しかしそのような危機感の中でも常に必至に戦い続け、「自分は下手くそ。その思いは今でも変わらない」という気持ちこそが現在の活躍の原動力へと繋がっています。
131期生の先陣を切る
2022年11月10日、131期生の先陣を切る形でボートレース鳴門で行われた「鳴門松茂町ほか2町競艇事業組合開設54周年記念競走」にてデビュー。
徳島支部では西岡成美以来となる4年ぶりの女子レーサーのデビューということもあり、デビュー当時から地元新聞社による密着企画が組まれるなど何かと注目を集める存在でした。
88走目での初勝利・師匠との出会い

2023年6月3日、地元のボートレース鳴門で行われた「W男女優勝戦」の最終日1Rにて5コースから抜きの形で88走目で初勝利を達成。
レース後には救助艇に乗車しファンの前での盛大な水神祭が実施されました。この水神祭にも共に登場し同日の最終レースにて初優勝を飾った西岡成美は女子レーサーの少ない徳島支部において良き相談相手の1人であり、この後に師弟関係を結ぶことになります。
なお西岡成美の姉である西岡育末とは池田高校の先輩後輩という繋がりも持っています。
存在感を示した女子の祭典

一期ごとに成績を伸ばし徐々にその活躍が認められると同時に愛くるしいルックスから女子レーサーファンからの注目を集めるようになった井上遥妃は2024年に女子ボートレーサーの祭典であるレディースオールスターに初出場を叶えます。
その注目された初出場では徳島支部の宴会部長である岩崎芳美率いる「岩崎工務店」の事務員に扮し緊張した面持ちで登場。練習したセリフを間違える姿は初々しさを感じさせました。
その後も恒例となっているミス38位に選ばれた際にはボディコンパフォーマンスを披露したり年々その選出順位も上昇。

3度目の出場となった2025年には待望のG2初勝利を挙げるとその勢いのまま特別戦初の優勝戦進出。
その前夜には眠りにつくことが出来ず別部屋だった岩崎芳美、喜多須杏奈の部屋を訪ねるも「私達寝るから早寝ろ」と追い返されてしまう一幕もありました。
逆境を跳ね返したA1級昇格
レディースオールスターが終わった翌月、自身3度目となる優勝戦にて惜しくも2着に敗れるも初めての優勝戦舟券絡みを果たすなどいよいよ最高グレードであるA1級への昇格、初優勝も現実味を帯びてきた井上遥妃。
8月に地元で行われたG3オールレディースにて初日から2日目にかけてオール連対と活躍と勢いに乗る中で痛恨のフライング失格。手薄なメンバー構成であったこの節間での初優勝のチャンスを逃すだけでなく期末直前の30日間のフライング休みによってA1級昇格に黄色信号が灯ります。

その後やや精彩を欠き残されたボートレース浜名湖での混合戦はエンジンは下位レベルと昇格は厳しいと誰もが思う中で開幕。
しかしこの厳しい環境下においてギリギリの奮闘を見せた井上遥妃はA1級昇格に必要な90走をまずは達成。迎えた最終日に勝てばA1級確定、負ければ他の選手の結果次第という中で行われた1枠戦にてトップスタートからの逃げ切りに成功。
勝率6.25の成績を残しB1級からの飛び級という形で初のA1級への道を自ら切り開くのでした。
1号艇で掴んだ初優勝のチャンス

A1級昇格を果たした2026年1月、ボートレース唐津で行われたG3オールレディースのドリーム戦にてフライング失格。
暗雲立ち込める2026年でしたがその後は外枠から最後まで着を奪い続ける旋回力と気持ちを切らさない姿を見せると続くボートレース丸亀のG3オールレディースでは注目機の1つを獲得し初日のイン戦勝利に始まりコース不問の走りで上位着を連発。
予選最終日まで地元のトップレーサーである平山智加との壮絶なシリーズリーダー争いを繰り広げ「勝てば予選トップ通過」の条件の中2コースから捲りを決め勝利。
レース後のインタビューではこの件について聞かれ「全く知りませんでした。目の前のレースにだけ集中していました」と自身の置かれた状況をあえて知ることなく自然体で勝利だけを追い求めたことを明かしています。
悪天候に見舞われた節間後半は準優勝戦前に開催が打ち切られ繰り上がる形で優勝戦の1号艇を獲得。翌日はレース前に順延が発表され小休止を挟んだ2026年1月23日に自身初となる1号艇での優勝戦を迎えるのでした。
不安を吹き払う快勝劇
相変わらずの向い風の中で行われた優勝戦。枠の並びは3対3でそのスタートが切られると1号艇の井上遥妃はトップスタートの0.14秒を決め一気に1マークへ向かい飛び出して行きます。
こちらも初優勝を狙う3号艇の米丸乃絵が強気の捲りを打つ中で外に張って攻めを止めると今度は地元の平山智加が差し攻めるも早々に勝負を諦めて外へ引いてトップを確定。
1マークでの4号艇の山川美由紀のキャビテーションもあり外枠勢が完全に後手を踏んだことで接近する隙も与えずと様々な不安を抱えた優勝戦は終わってみれば1-2-3の1番人気と順当な戦いで幕を閉じました。
デビューから3年3ヶ月と早かったような短かったような期間による優勝を決めピットへ戻って来た井上遥妃に一切の涙はなく持ち前の満面の笑み、そして師匠である西岡成美や自分を育ててくれた家族、節間中支えてくれた同期達への感謝を述べるのでした。
更なる挑戦は続く

多くの注目を集める中で行われた戦いを優勝という最大の結果で終えた井上遥妃。
この後には四国地区選手権、スピードクイーンメモリアルのG1戦線、そして現状最もSGへの可能性を秘めているボートレースオールスターへの選出ともなれば目標としていた男子トップレーサーとの戦いの舞台は今後ますます増えていくことになります。
当然その舞台で即活躍とはいかないだろうし厳しい日々、自信を失うレースも数多く経験していくことになるでしょう。
しかし少数精鋭の徳島支部から出て来た渦潮のプリンセスのボートレーサーとしての物語はまだまだ始まりの1ページにしか過ぎず、今後も我々ボートレースファンを驚かせ、楽しませる走りで盛り上げてくれるそんな日を私は期待してみたい。
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