「日本一の空手女王」、そんな彼女が次に目指すは「艇界の女王」
今回は若干15歳でこの世界へ飛び込んだ艇界のニューヒロイン・野田彩加選手について触れていきます。
目次
「野田彩加」プロフィール
「野田彩加」選手来歴
女子空手界のホープ
男女問わず様々なスポーツに取り組んだ末にレーサーになる人が多い世界ですが、野田彩加選手も例外ではありません。
新極真空手(山口中央支部)にて型、組み手でいずれも日本チャンピオンに輝き、最終的にアジアチャンピオンにも登り詰め空手界の未来のスター候補として期待をされていました。
突然のボートレーサーへの転身
しかし、そんな彼女は中学卒業を期に空手の世界をスパッと絶って、若干15歳にてボートレーサー養成所を受験。
なぜボートの世界に飛び込もうと思ったのか。それは、小学4年生のときに両親と偶然行った下関ボートで、男子選手も女子選手も平等に戦っている姿をみて、「わたしボートレーサーになりたい」と思ったのだという。男子も女子も関係ない、実力のある者だけが頂点を登り詰めることができる、そんな世界が少女・野田彩加の瞳にはとても格好良く見えたのだろう。
そうして、常にあくなき向上心をもつ彼女は、空手で日本一を手にしたことで、更なる次の挑戦の舞台としてボートレースの道を選ぶことになったのです。
苦悩の養成所時代
空手での輝かしい功績もあり、養成所は推薦枠にて見事1発合格!しかしその合格も、決して楽々としたものであったわけではありません。
養成所入学のためには規定体重まで絞らなければいけませんでした。厳しい食事制限、そしてボクシングジムにも通いトレーニング、そんな減量の日々を1年続けたことにより、落とした体重はおよそ10キロ。そうして手にした養成所合格だったのです。
この年頃の女の子にすれば、日々ひたすらにトレーニングをし、食べたいものも食べれない、というのはかなり過酷なことだったでしょう。しかしそれをやり切ったというのは、やはり相当なる精神力があったからだと言えます。
持ち前の根性と空手で培ったその強い精神力は、彼女にとって何よりもの武器。入所後も同期最年少ながら早い段階から頭角を現しました。途中、成績が下降傾向に陥ってしまうこともありましたが、それでも小さい時からの夢、空手の世界を断ち切り不退転の覚悟で挑んだこの道を最後まで諦めることはありませんでした。
結果的に、同期リーグ最終成績 勝率4.93、1着回数9回という記録を残し、無事にデビューの運びとなりました。
しかも、『最年少レーサー』(※当時の記録)という話題性も兼ねた華々しい記録付きでした。
立ちはだかるプロの厳しさ
史上最年少デビューという記録を持つ野田彩加選手は、それだけに大きな期待も寄せられていた選手でした。しかしプロの世界はそう甘くはありませんでした。
2着には入るものの、なかなか遠い初勝利。しかも、果敢にスタートを攻める姿勢とは裏腹に重なっていくフライング。その結果、F2休みも経験しました。
さらにデビュー後1年が過ぎた夏には、後にデビューしている後輩が、同じ開催地で水神祭を挙げているのを目の当たりにすることも…。空手で頂点を極めた彼女にとって、とにかく歯がゆい時期だったかと思います。
しかし、彼女はひたむきに練習を続けました。「勝つためにはとにかく誰よりも多く乗る」ということをわかっていたのだと思います。
現地に『野田彩加』を観に行っているファンはもちろんの事、彼女を知らない人も、その練習の姿をみて「練習熱心」と口にしています。
野田彩加さん✨
— 🐔え み か@元ももも🐔 (@momomo_4074_hy) July 11, 2021
(あだ名とかあるのかな?)
あまり女子選手知らないけど、とにかくよく走ってる!試運転毎回してる!
いつでもどこでも走ってる!
なので練習熱心な印象✨
こういう若い選手はBBA好印象もちます😆✨#ボートレース大村#野田彩加 選手 pic.twitter.com/2xFQNlS6DY
ここでも持ち前の根性と精神力が彼女を支えました。
そう、その努力は絶対に裏切ることはありません。
悲願の初勝利
そうして迎えたデビュー155戦目。
2021年9月3日にボートレース三国で行われた「オールレディース 三国レディースカップ」の4日目第9レースで、悲願の初勝利を果たします。
デビューから3期経過。とにかく長いトンネルでした。
しかもこのレースは、野田彩加選手が最も尊敬する同支部の先輩・佐々木裕美選手とのワンツー。佐々木選手も「自分のことのように嬉しい」と後輩の初勝利を祝福しました。
目を見張る成長力
初勝利から年をまたいだ2022年。1月早々に、江戸川で初めての一節2勝を挙げると、そこからメキメキと腕を挙げていきます。
特に際立って感じるのはターン技術の向上。以前にはあまり見られなかったツケマイも最近ではよく見られます。かと思うと、センスを感じるまくりを見せ、競っていた他艇を置き去りにするシーンもあったり。かなりターンに安定感が出てきた印象があります。
こうなると次目指していくのは予選突破。そしてA2。彼女の躍進はまだまだこれからです。
テレビ番組にも出演
テレビ東京の番組「この世は【ご報告】で溢れてる!?」にも出演しました。
初勝利前でしたので、この時は初勝利に密着のような内容でした。
(※密着中に初勝利が叶わず、番組最後にMCの澤部さんが「初勝利したらヴィトンを買ってあげる」と公約していましたが、その後どうなったのかは謎です…笑)
なお、この番組中、我らが競艇ランキングのYouTubeページも紹介されました(笑)
この頃、競艇ランキングでは、野田彩加選手の初勝利までの軌跡を追っていましたが、現在も変わらず取り上げさせていただいています!
【野田彩加 勝利への軌跡】
全ての戦績を掲載中‼
「野田彩加」競争成績
- 出走数 : 410レース
- 全着順 : 7 - 17 - 40 - 68 - 99 - 170
- 優 出 : 0 回
- 優 勝 : 0 勝
- フライング : 5 回
- 出走数 : 82レース
- 全着順 : 0 - 2 - 1 - 6 - 21 - 49
- 優 出 : 0 回
- 優 勝 : 0 勝
- フライング : 1 回
- 出走数 : 143レース
- 全着順 : 1 - 4 - 15 - 19 - 31 - 70
- 優 出 : 0 回
- 優 勝 : 0 勝
- フライング : 1 回
- 出走数 : 160レース
- 全着順 : 5 - 9 - 20 - 39 - 41 - 43
- 優 出 : 0 回
- 優 勝 : 0 勝
- フライング : 3 回
- 出走数 : 25レース
- 全着順 : 1 - 2 - 4 - 4 - 6 - 8
- 優 出 : 0 回
- 優 勝 : 0 勝
- フライング : 0 回
優勝歴 | |||||
日付 | コース | グレード | 開催名 | 艇番・コース | 決まり手 |
---|---|---|---|---|---|
「野田彩加」水神祭歴
一般戦「スポーツニッポン杯争奪戦」
初日 第10R(5着)
G3「オールレディース 三国レディースカップ」
4日目 第9R(1着)
「野田彩加」同期選手
登録番号 | 選手名 | 生年月日 | 支部 | 出身地 |
---|---|---|---|---|
5123 | 福山 恵里奈 |
1996/04/08
|
山口 | 山口県 |
5124 | 上瀧 絢也 |
1996/04/14
|
佐賀 | 佐賀県 |
5125 | 高井 雄基 |
1996/07/19
|
愛知 | 愛知県 |
5126 | 山下 大輝 |
1996/08/27
|
兵庫 | 兵庫県 |
5127 | 沼田 大都 |
1996/10/09
|
愛知 | 広島県 |
5128 | 坪井 爽佑 |
1996/12/16
|
三重 | 三重県 |
5129 | 山口 真喜子 |
1997/03/20
|
長崎 | 長崎県 |
5130 | 上野 拓馬 |
1998/01/13
|
三重 | 三重県 |
5131 | 江藤 敦宏 |
1999/04/08
|
福岡 | 福岡県 |
5132 | 中野 希一 |
1999/04/27
|
埼玉 | 埼玉県 |
5133 | 堀越 雄貴 |
1999/07/30
|
東京 | 神奈川県 |
5134 | 大原 祥昌 |
1999/08/05
|
広島 | 広島県 |
5135 | 仲 航太 |
1999/11/18
|
東京 | 神奈川県 |
5136 | 濱野 斗馬 |
1999/12/17
|
香川 | 香川県 |
5137 | 川原 涼 |
2000/02/23
|
愛知 | 愛知県 |
5138 | 村本 大成 |
2000/04/30
|
福岡 | 福岡県 |
5139 | 大場 恒季 |
2000/06/23
|
愛知 | 愛知県 |
5140 | 吉田 彩乃 |
2000/09/22
|
静岡 | 静岡県 |
5141 | 大澤 風葵 |
2000/12/21
|
群馬 | 群馬県 |
5142 | 常住 蓮 |
2001/01/02
|
佐賀 | 佐賀県 |
5143 | 常盤 海心 |
2001/02/23
|
徳島 | 徳島県 |
5144 | 中尾 彩香 |
2001/06/27
|
福岡 | 沖縄県 |
5145 | 島川 海輝 |
2003/03/09
|
山口 | 山口県 |
5146 | 野田 彩加 |
2003/04/30
|
山口 | 山口県 |
「野田彩加」をレースで狙え!
旋回センスが非常にあり、1M・2Mともに果敢に攻めたターンを魅せてくれます。
現状では内枠のスローからよりもダッシュからの方がはるかに好走率が高く、とくに4・5コースから舟券絡みすることが多いです。モーターが良くなくて行き足がつかない場合でも1Mでタイミングを計って差してくるので、低調モーターでも軽視は禁物。
「野田彩加」エピソードいろいろ
身長が高く、幼少期はショートカットだったことから男の子によく間違えられていた
空手 全国大会・アジア大会優勝(中2)
同期リーグの王者は常住 蓮(佐賀)
その他の同期は大澤 風葵(桐生)、日本モーターボート選手会会長の上瀧 和則を父に持つ上瀧 絢也(佐賀)など。
アマチュア時代から地元では有名だったこともあり2020年7月テレビ山口にて『夢へのターン~日本一の空手少女が挑む~』と題し入学するまでのドキュメンタリー番組が放送
電気を使った加圧トレーニングをしている
化粧品・コスメの収集にハマっている
同支部の女子レーサー・佐々木裕美選手に尊敬の意を持ち、その美貌にも憧れている
これまでに衝撃を受けたレースとして「2018年グランプリ」5日目の峰竜太の5コースからの差したレースを挙げている
2021年5月、同支部の向井美鈴に弟子入り。ターン技術の向上はこの頃から
2021年の8月に自動車免許を取得(2021年8月28日にインスタグラムにて公表)
「野田彩加」フォトグラフィー
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