8/4よりボートレース浜名湖で開催されていたプレミアムG1 第35回レディースチャンピオンは1日の順延を経て8/10に優勝戦が行われ幕をとじました。
優勝戦を振り返りつつ、今後に向けた展望についても触れていきます。
優勝戦回顧
第35回 レディースチャンピオン優勝戦
戦前には枠なり3対3となるのか2対4となるのかスタイルに注目が集まっていました。①遠藤選手が機力の通りに押し切るか、③高田選手がカドにして伸びを生かすかの選択を悩んだ方もいたでしょう。
3カドに引かせてもらえなかった「③高田ひかる」
準優勝戦後、「3カドに引きたい」と言っていた③高田選手。当然そのことは④山川選手も知っていたでしょう。
そんな優勝戦、展示ではピットで遅れた③高田選手が前目につけ直しての1243/56というスタイルに。全くの参考外となりました。そして迎えた本番。再び③高田選手は④山川選手に抑えられながら何とか枠を主張します。
しかし、優出メンバーインタビューでも語っていたように「簡単には3カドに引かせない」の言葉通り、山川選手がダッシュに引っ張ったのはスタート25秒前。これでは高田選手がカドに引く余裕がなくなりました。
まさにベテランからの洗礼を受けた形になった③高田選手。レディース戦最高峰のPG1では、やすやすとしたいレースをさせてはもらえません。
結果、③高田選手は④山川選手にまくられる格好となり、優勝戦は入着も逃す結果となりました。
しかしながら、この駆け引きは個人的には不明な点も多いです。山川選手は勝ちにこだわるなら自ら仕掛けるよりも圧倒的に高田選手に仕掛けさせる方が山川選手に展開が向く可能性が高かったと思います。それだけに、今回山川選手が展示でも本番でも高田選手を封じにいったのは、正直なところ意図としては不明。闘争本能がそうさせた、というのが一番適切なのかもしれません。
向こう正面でのデッドヒート、優勝者の行方は…
注目のスタートは①遠藤選手と②櫻本選手が.10ほどのスタート。一方で、③高田選手が.25と遅れてしまいます。4コースカドから攻めた④山川選手が③高田選手をまくりにいくと⑤渡邉選手がさらに上をいくまくりで仕掛けます。しかし内の二人は後方の競り合いをつゆ知らず一騎打ちの様相となります。
1マークでターンが甘かった①遠藤選手に対し、差しで迫る②櫻本選手。形勢的には「これは差し切る」と、誰もが思ったかもしれません。しかし、一瞬舳先が掛かろうかという勢いもあった中、話題の初号機(浜名湖1号機)はそれをも凌駕。直線での伸びが段違いでした。結局、向こう正面で伸び返して2マークを先取ると、あとは引き離す一方。遠藤エミ選手がレディースチャンピオンを初めて制しました。
2周1マークで2番手争いを抜け出した②櫻本あゆみ選手が2着。1周2マークで②櫻本選手に迫った⑤渡邉優美選手が3着に入りました。
女子選手でもトップクラスの選手である遠藤エミ選手が抜群のモーターを引き当て、終わってみればドリーム戦快勝をはじめ準パーフェクトV。文字通りシリーズを制圧していました。
今後の女子戦展望
今回のレディースチャンピオンで今年の女子賞金ランキングにも大きな動きが出ました。
- 4502 遠藤 エミ 2604万(3位)⇒ 3721万(1位)
- 4478 櫻本あゆみ 1457万(30位)⇒ 1894万(14位)
- 4804 高田ひかる 1169万(47位)⇒ 1406万(33位)
- 3232 山川美由紀 1203万(44位)⇒ 1400万(34位)
- 4590 渡邉 優美 1989万(8位)⇒ 2316万(5位)
- 4961 西橋 奈未 1323万(34位)⇒ 1490万(31位)
優勝した遠藤エミ選手は3700万円を超えて堂々の1位に。2位の平高奈菜選手が3000万円超、3位の小野生奈選手が2800超えというように、レディースチャレンジカップで上位が優勝したとしても、混合の記念優出やSGでの特別選抜戦1着など、比較的大きな他の上積みがない限り、年末の1枠スタートはグッと近づきました。
また、全選手の中でも28位といい位置につけただけに、遠藤選手はレディースチャレンジカップではなくSGチャレンジカップにも出場の可能性まで出てきました。
準優勝となった櫻本あゆみ選手は30位から450万円ほど上積んで14位までジャンプアップ。自身初のクイーンズクライマックスも見える位置まで急浮上です。
3着に入った渡邉優美選手は近況の好調さもあって、こちらも初のクイーンズクライマックスを手繰り寄せる5位に浮上。昨年末はQCシリーズ戦で5枠から4着。今回がG1優勝戦で5枠から3着と確実に歩を進めており、今年後半でかなり注目の選手となります。
記念初優出をした高田ひかる選手と西橋奈未選手もそれぞれの持ち味を高めてのレースに期待です。惜しくも準優敗退となった中からはやはり守屋美穂選手に期待。次こそは初のビッグタイトルを掴みたいでしょう。
一方で心配なのは予選敗退の大山千広選手。モーター抽選にも恵まれないとはいえ、節中全くいいところがなく、最終日を含めイン戦を2回とも落としており、今節は1着すらない状況でした。どうも去年の長いF休み以降、明らかに調子を落としています。本来の実力で言えば、女子選手初のSG優勝を期待されていたほど女子レーサーの中ではトップに君臨しているはずの彼女。突破口を見出し復活の時が待たれます。
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