SGレーサーが出場停止。不正受給の先に待っていた厳しい現実【コロナ給付金不正受給】
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2021年04月30日 公開

 

【コロナ給付金不正受給】SGレーサーが出場停止。不正受給の先に待っていた厳しい現実

騒動の決着は誰もが思うより残酷なものだった

さて、艇界を騒がせた持続化給付金の不正受給問題についてだが、先日その処分と内容が発表をされました。

競馬界がこの件について対応をうやむやに無理やり収束させたことから「戒告」という言葉でまとめ、一部のB1~B2選手を数ヶ月の出場停止処分にするお茶を濁すような対応で全ては終わると思っていました。しかし「疑わしきは罰せよ」と呼ばれる艇界にそんな甘いことはやはりありませんでした。

出場処分選手の中には誰もが目を疑う選手の名前も・・・。

なお、不正受給についての今回の問題の詳細、見解については以前に別の記事にて掲載をしていますのでまずはこちらを読んだ上で今回の記事を読んでもらえると幸いです。

処分の内容

2021年4月28日、日本モーターボート競走会は今回の件に関しての会見を行ないました。

まず会見の冒頭にてこれまで発表されていた211人の選手に加え新たに4人の関与が発覚。持続給付金を受け取っていた選手は合計215人。総額2億1473万円の返還を行うことが発表。

この中にはA1選手からB2選手まで幅広く含まれており受給理由は人によってさまざまなことを述べているらしい。

さて一概に処分をされたということは認識していてもその内容や期間については知らない方も多いと思うのでその内訳をまずは説明していきます。

戒告

新型コロナウイルス感染症の影響が有り、「感染者や濃厚接触者等に指定され、或いは開催中止や打ち切りとなり、出場あっせんに影響を受けたことによる」、「感染症拡大予防等のため、競走不参加、前検不合格、途中帰郷となったことによる」、「ボートレース以外の事業収入等による」という理由で受給していたと認められた者。計148人の選手がこれに該当となった。

出場停止1ヶ月

新型コロナウイルス感染症の影響が無い「私傷病及び公傷等による」理由で、選手会による注意喚起以前に受給していたことが発覚した者。計24人の選手がこれに該当となった。

出場停止2ヶ月

新型コロナウイルス感染症の影響が無い「私傷病及び公傷等による」理由で、選手会による注意喚起以降に受給していたことが発覚した者。計19人の選手がこれに該当となった。
※前回の記事でも触れたとおり協会はこの事実を昨年7月段階で把握しており、注意喚起を選手には行なっていました

出場停止3ヶ月

新型コロナウイルス感染症の影響が無い「フライング又は出遅れによる」理由で、選手会による注意喚起以前に受給していたことが発覚した者。計13人の選手がこれに該当となった。

出場停止4ヶ月

新型コロナウイルス感染症の影響が無い「フライング又は出遅れによる」理由で、選手会による注意喚起以降に受給していたことが発覚した者。計11人の選手がこれに該当となった。

まとめ

その利用方法を詳しく知らずにフライングやあっせんの影響を受け協会が把握する前に使用した人は忠告、影響が無いのに利用をし注意喚起前後で処分の内容が変わるなど少々複雑な点はありますが、その度合いによって選手の処分が振り分けられる形となっています。

そして、この処分が発表された翌日、多くの選手のあっせんが取り消しとなっていく中で目を疑う選手の名前が報告されました

 

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処分された選手について

誰もが衝撃を受けたSGレーサーの処分

やはり、誰もが驚いたのは三重支部のエースである井口 佳典選手の関与でしょう。

井口選手といえば、これまでに6度のSG制覇、14度のG1優勝をしていた三重支部を代表する選手であり同時に日本ボートレース界を代表する選手の1人でもある。そんな選手のあっせんが取り消しになった事が発覚したこともありボートレースファンは衝撃を受けると同時に「なんで井口が100万円なんかのために」、「レースですぐに稼げるだろう」、「色々な選手に言いたいことはあるが、井口だけはさすがにきつい」など非難や悲しみの声が多く溢れました。

井口選手は、5月25日から始まるSGボートレースオールスター、グランドチャンピオンの出場も内定しましたが取り消しと代替選手の出場が4月29日に発表となりました。

またこの報道にて2ヶ月の出場停止という内容が同時に発覚。すなわち井口選手の処分は上記の「新型コロナウイルス感染症の影響が無い私傷病及び公傷等による理由で、選手会による注意喚起以降に受給」に該当しています。

そして井口選手はこの処分が決定した当日、地元三重の初日のドリーム戦にシリーズリーダーとして出場も2着と敗退。翌日は帰郷しそのまま処分期間に入ることとなりました。

井口選手は7月7日の住之江の一般戦から復帰を果たしましたが復帰後はファンも首をかしげる敗戦も目立つなど明らかに以前の調子ではレースが出来ないシーンが続いています。

最大処分を受けた女子選手の懺悔


大学時代にはインカレで活躍し2017年にデビューの安井 瑞紀選手も不正受給に該当している事が発覚。

そしてこの処分が発覚した当日に本人らしきTwitterアカウントにて以下の内容の謝罪文が記載されていました。

この度、持続化給付金の受給に関して、4ヶ月の出場停止処分となりました。

ファンの皆様の信頼を裏切る行為をしてしまい申し訳ございませんでした。コロナの影響で、トークショーやイベントなどで得られる収入が全くない状態だったことを理由に持続化給付金制度の趣旨・目的を充分に理解せず軽率な判断で申請を行ってしまいました。

全ては私自身の知識不足、考えの甘さが原因です。処分をきちんと受け止め、今後は二度とこのようなことがないようにきちんと自分自身の考えを持って行動したいと思います。この度は、誠に申し訳ありませんでした。

安井選手の処分は上記の「新型コロナウイルス感染症の影響が無いフライング又は出遅れによる理由で、選手会による注意喚起以降に受給」に該当しています。これが最も重い処分でもあります。

これに対してファンからは「100万円の使い道はゴルフクラブに??流石にもう応援はできませんな一番重い4ヶ月ですし引退したほうが良いと思います」、「トークショーやイベントの収入がなかったって…あなたは芸能人ですか?」、「詐欺したのに逮捕されなくて良かったと思って引退して下さい」と辛辣な意見が多いです。

なお、この件が発覚後、安井選手はそれまで作っていたSNSアカウントを削除しこのアカウントが突然に出来たことから偽者なのではないか?という意見も見られますが、安井選手の処分の期間については一切の報道が行なわれていない点からも本人(もしくは近い人物)によるものとみて間違いないでしょう

※ 6月に入っても先の斡旋が決まらないため処分が重たいものであると同時に本人のツイートが濃厚

確かに全国各地のボートレース場で出場しない期間に多くの選手はトークショーを行なって収入を得ることが多いですが、それを理由に不正受給をしていましたといわれても都合が良すぎるというのがファンの本音だと私も思います。

ボートレーサーは稼げる」ということをモットーに今年はCMも製作して広告を打っているだけに皮肉な内容かもしれません。

2021年8月段階で未だに斡旋予定がなく本人の気持ちの問題なのかもしれませんが今後復帰するかどうかもわからなくなりました。

参照元

アウト屋卒業も社会的にアウト


艇界からその数が減りつつある「アウト屋

その代表格として名を馳せ今年自在屋への転向を決めた澤 大介選手も該当の1人です。

澤選手はアウト屋を辞めるにあたり「勝てなくなってきた」と述べていたことからも何らかの事情もあったのかもしれません(もちろん許される話ではありませんが)

自在屋になったことでファンの多くがこれからの活躍を期待していた選手だったこともあってかB級選手の中では特に今回の件の反響が大きく「澤大介とかめっちゃ好きだったのにショックだわ、もう応援しねー、アウト屋どころか選手もやめろ」、「アウト屋から(社会的に)アウト屋に転身した澤大介」、「澤さんもやってるんか。アウト屋卒業して頑張る言うてたのになぁ。。レーススタイルはアウト屋卒業やけど人としてはアウト」などそのレーススタイルに沿った厳しい声も。

そして今回の件ですが、掘り下げていくと三重支部に該当者が多いのも特徴的な点です

井口選手以外にも支部内に該当者がいるという噂もあるだけに非常に何とも言えません。

三重支部は昨年も八百長問題で逮捕をされた西川 昌希容疑者がかつて所属をしていました。どうも三重支部全体の体質面にも今回の件を通じて疑問を持つところもあります。

なお、澤選手は9月8日にボートレース平和島で行われるマスターズリーグ第5戦より復帰。アウト屋は卒業したはずがアウトコースからのレースを見せるシーンもあったりと今後のレースにも注目。

不正受給後の現在を語る選手


さて、不正受給の問題がひと段落をし徐々に出場停止中だった選手の斡旋が決まり始めた6月の上旬に中村 亮太選手が自身のSNSにて改めて関与についての謝罪を行ないました。中村選手が語るには税理士に確認したうえで不正での受給をしていたらしいです。

そして収入がストップした現在は有料宅配サービスUberEatsで宅配活動をしていることを公表。ボートレーサーは斡旋が止まると必然的に収入が0円になってしまうので生活のためかと思いきや収益は全額寄付をする予定とのことです。

同時に、かつてSGボートレースオールスターで不正投票をしたことの謝罪もありました
※ 2013年ファンイベントにて自分の名前を塗りつぶしたマークシートを配布したことから2年間の出場停止処分を受けたことがあります。

撮影用にこの格好をしているではなく普段からSGジャンパーを着て宅配しているのでしょうか・・・?

ところが中村選手は当初「新型コロナウイルス感染症の影響が無い私傷病及び公傷等による理由で、選手会による注意喚起以降に受給」に該当し7月からの復帰が予定されていた中で再度斡旋が取り消しとなりました。理由は明かされていませんが、復帰が近づいた頃に複数の選手に対して再度の不正受給発覚の処分が行われたことが運営から発表されており該当した可能性も。

参照元

総括

さて、今回の処分についてですが、まずは協会の厳正なる対応には拍手をしたいと個人的に思う。レースを運営していくにあたってうやむやな対応で事の収束に入ってもおかしくなかった中でしっかりとした対応をその選手の格に関係なく「疑わしきは罰せよ」の根底の考えを崩すことはありませんでした。

選手1人1人に対しては誰しもがモヤモヤする点、言いたいことが数多くあるでしょう。特に井口選手といった一流レーサーがこのような形で処分をされるというのは1人のボートレースファンとしても私も悲しいの一言しかありません。昨年の八百長問題、今年の不正受給問題・・・お金が絡んでの反社会的な処罰でファンに嫌な思いをさせる件はこれで最後にして欲しいという言葉で今回の件を〆ようと思います

 

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このサイトに寄せられたクチコミ
  1. 井口がたかが100万のためにこんなことやるとは思えんし
    同支部の後輩から半分騙された形でよくわからず名前だけ書いてそう

  2. 中村亮太さんか更に斡旋が解除なってますが何かあったのでしょうか?

  3. 競艇選手の松井繁は、優勝もなく、絶えず、ドリ-ムでて1号で、本当に松井繁に忖度している、安倍晋三と一緒、こんなコト、いつまでもしていたら、フアンが離れます!コ-スどりも汚くらしやこうするし、本当に見にくいすがた

  4. 井口に関して言えば何か手違いがあったのでしょう。

  5. 詐欺事件と一緒です4か月なんて甘い上滝会長の佐賀支部が多いから甘いのかな?
    通常は公人なので全員が首の処分ではないのですか?本人の認識が甘いとか言い訳です。
    やる前に相談するのが基本だと思います
    自主的に引退した方がいいと思います
    復帰すると高収入があるわけですから
    ただ休めば元通りなんて覚醒剤を使った芸能人と同じだ。

  6. 選手の処分と謝罪だけでは済まされない!!今度こそ潮田会長と上瀧選手会長の更迭を望む!!