ボートレーサーの元訓練生が不起訴に対し不服申し立て【指導中暴力】
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2020年12月31日 公開

 

ボートレースは2020年売上を大きく伸ばした公営ギャンブル。

グランプリで峰竜太選手が決めた涙の優勝は、ボートレースファンなら誰しも感動したシーンともいえるだろう。

しかし、その興奮が冷めやらぬ中、放っておけないニュースが入ってきた。

 

元訓練生が不服申し立て

ボートレーサー養成所の元訓練生の男性(25)が、養成所で訓練を受けていた2017年に、その当時の教官から暴行を受けていたとして傷害罪で告訴していたが、それが不起訴になり不服申し立てをしていたことがわかった。

元々の告訴に関しては、供述によれば具体的には、元教官である3人に腹を蹴られてケガをしたり、顔を殴られて歯が折れたりした体罰があったということだ。

公営ギャンブル類の養成所は、ボートレースに限らずとにかく規律が厳しいと聞く。しかし、その度合いは角度を間違えれば規律ではなくなり、ただの暴行になりかねない。

ボートレースは特に黒い噂も多く聞くため、こういう報道があると特に、華やかな表舞台とは逆に裏の一面もありそうだと勘繰りたくなるのが普通だろう。

 

今回の事件の経緯

男性が告訴をしたのは2019年の2月。しかし、それから1年7か月後の2020年9月、福岡地方検察庁柳川支部は嫌疑不十分としてこの事案を不起訴とした。

ボートレーサー養成所を運営している日本モーターボート競走会は、大声で訓練生に指導をしたり、正座を長い時間させたりしたことはあったが、体罰はなかったと判断しているよう。

今では体罰ととられかねないことも、昔は様々なところで「厳しい指導」として当たり前のようにあったのは事実。小学校、中学校、高校といった義務教育の場でもそれはあった時代だ。しかし現在は過敏なほどそういったことは淘汰される。

昨今のスポーツ界も同じで、最近の思いつくだけでも、大相撲、アイススケート、サッカーなど昔の指導法と今の指導では大きく変わってきており、そこに付いていけない指導者、先生がいるのも事実なのだろう。

なお、教官は「元教官」ということで、すでに3人とも部署の移動をしている。

「今回の件とは関係ない」とコメントはしているようだが、外部とは遮断されている謎の多い養成所だけに、表に出てくる発表も少ないため謎は深まるばかりだ。

 

ボートレーサー養成所とは

今回の件を踏まえると、「ボートレーサー養成所ってどういうところなんだろう?」と思う方も多くいそうだ。

基本は「礼と節をみがく」であり、教育訓練の方針としては、

『どんな困難にも負けずに立ち向かっていき、自然としみこむように礼と節、すなわち躾を身に付ける』というような内容だ。

 

公営ギャンブルという一面もあるために、公正と安全というのは一般の人たちよりは厳しく問われてくるというのはよくわかる。特に、八百長が疑われやすいボートレースでは協会もこのへんはかなり敏感になっている。

その上、ルール無視の無秩序なレースをしていたら、あの高速のレースで見たくない悲惨な事故が沢山起きてしまう可能性も当然あるわけだ。

しかし、この体罰が本当にあるものであれば、たとえその厳しさを教えるためだとて、決してそれを連動させてはいけない。

 

過去に起きた養成所での事件

過去にも養成所における事件は色々とある。

2007年には、訓練生の男性がやまと競艇学校(当時)の寮内で、同期の訓練生2人から右ひざを蹴られたりしたということで被害届を出したが、これもまた加害側の訓練生は不処分。

しかしその後、その訓練生はプロレーサーとしてデビューし、当時の新聞には「やまと学校(当時)ではいじめや暴力が蔓延していると」いう証言を残した。

テレビコマーシャルやYouTubeでの選手自身のチャンネル開設などで、とてもイメージがよくなっているボートレースではあるが、昨今問題視されている八百長問題などを、目を背けたくなるような『裏の闇の部分』もたくさんありそうだ。

 

まとめ

今回不起訴になったことや、過去に不処分になったような出来事がこれからも起きないような、目に見えるような対策をボートレースファンは期待するばかりだろう。

なお、ボートレーサーの元訓練生が、不起訴に対して不服を申し立てについては、今後の動向を注目していきたい。

 

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