9月8日からボートレース若松で開幕の一般戦「西日本スポーツ杯」にて、重成一人選手が1年半ぶりの復帰となります。
1年半の出場停止処分の経緯
2020年3月22日に自宅にて自身の妻に暴行を加えた疑いで逮捕された重成選手。酒癖の悪さを指摘したことがきっかけの夫婦喧嘩だったこともあり事件自体は不起訴になるも日本モーターボート競走会は事態の深刻さを受けて2020年6月6日から15ヶ月間の出場停止処分を科しました。
重成選手が20歳、奥様が18歳の頃に結婚し3人の子供にも恵まれた一方で「喧嘩をすると家電を投げつけるなど手の付けれないタイプ」と称する一面が最悪の方向に出てしまった一件から早1年半が経過しましたがいよいよ水面への復帰の時期を迎えました。
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満を持しての復帰
SGで1着回数100回を超え優勝こそないものの7度の優出を誇る香川支部の誇るベテラン男子レーサー。出場停止直前にはG1四国地区選手権を予選上位で通過していた香川支部の男子エース格の一人です。
コロナ渦になりボートレースを始めた人にとっては「誰このB2選手」という印象だろう。まずはこれまでの実績を簡単に振り返る。
デビュー2日目で初白星・半年で優出
1997年5月9日に80期生としてデビューを果たした重成選手。80期といえばホワイトシャークの異名を取る白井英治選手がいる世代ですが重成選手はデビュー翌日の5月10日に初白星、そしてデビューからわずか7ヶ月の12月に初の優出を果たすなど活躍。その後、初優勝には6年を要し2003年となりましたが早い時期から支部の若手のホープとして活躍の場を広げていきます。
G1レース7勝の実績
デビュー3年目の1999年2月にG1初出走を決めた重成選手は2004年6月にボートレース福岡にて行われた福岡チャンピオンカップ開設51周年記念競走でG1初制覇を達成。その後2011年までに7個のG1を制覇するなど地元を代表する男子レーサーとなりました。この2011年にはSG賞金王決定戦(現SGグランプリ)のトライアルにて6枠からインを奪い切ると逃げて優勝戦進出を決める伝説を残した。
その後は大きいタイトルとは無縁も事件が起こる直前までA級を維持。
あの女子レーサーと師弟関係
妻への暴力行為や怒ると別人のようになるという印象が一人歩きしてしまっている重成選手ですが実は支部では数多くの弟子を抱えており後輩選手から慕われる兄貴肌な一面もあります。師弟関係の代表格は何と言っても平高 奈菜選手でしょう。
若手の頃から負けず嫌いな姿勢でレースを続け30代の現在女子ボートレース界の中心を担う平高選手の姿勢は師匠譲りかもしれません。それ以外にも中村 晃朋、川原 祐明の両選手も重成選手の弟子です。
2021年4月より復帰に向けて地元で特訓を続ける重成選手と弟子の選手による練習シーンが目撃されており現在も師弟関係に変わりはありません。
男子の顔として復活なるか?
弟子の平高奈菜選手や平山 智加選手とその弟子である中村 桃佳選手を始めとして現在高レベルの女子選手が揃う香川支部ですが、一方で男子が手薄という面があります。
1年半のブランクはありますがかつての実力さえ戻れば支部の男子勢を引っ張る存在としてまだまだ活躍が期待できる重成選手。賛否両論あると思いますが結果という形で全てを黙らせる活躍に期待しましょう。
追記 復帰戦
記事の公開から約1ヵ月半が経過した9月8日(水)予定通り復帰戦を迎えた重成選手。約1年半ぶりのレースということでB2表記ながら終盤9Rに4コースからの出場と敬意を払った形での復帰戦となりました。
今節の重成選手の相棒となるモーターとボートは
- 「2号機」(2連対率 33.0%)
- 「26番」(2連対率 41.3%)
モーターは中堅レベルで前検を終えた感想を聞かれ「プロペラは伸び寄り。少し叩いたら回転が落ちてターンがおかしかった。修正の余地がありそうですね。でも、今まで通りに体感さえ合えばレースはできると思う」と前向きなコメントを残しています。
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