本記事では、ボートレーサーのランクである級別について解説します。本記事を読むことで級別の概要と、級別がどのようにして決まるのかがわかります。
目次
級別の概要
レーサーが属する4つの階級のこと
級別とは、ボートレーサーが属する階級のことです。ランクが高い順に、次の4つの階級があります。
A2
B1
B2
レーサーは上記の4つのいずれかにランク付けされています。
半年に1回更新される
級別は半年ごとに更新されます。
11月~4月末までの成績→7月~12月の級別に適用
思い切った走りをする選手が出る10月と4月
審査期間の終了間際となる10月と4月は、思い切った走りをする選手が出ます。特に昇格や降格かかっている選手は、成績を上げるために勝負駆けするでしょう。
級別は何が違うのか
属するレーサー数が違う
それぞれの級別に属するレーサーの人数は、B1級が最も多くなっています。たとえば2021年1月から適用される級別では、A1とA2に属する選手が各々322人であるのに対し、B1級は792人。なおB2級は最も人数が少なく、163人となっています、
人数が偏るのは、各々の級別における属する選手数割合が定められているからです。
A2:20%
B1:50%
B2:10%
出場できるレース数が異なる
級別が上位であるほど、あっせんされるレース数が多くなります。たとえば2020年前期の成績トップ選手の出走回数は137回。一方B1クラスでは100回程度、B2クラスでは50回程度となっています。
A1選手のみがグレードの高いレースに出場できる
A1に属する選手だけが出場できるレースがあります。それは最も権威のあるSGと、2番目に権威の高いGIグレードのレース。最高峰のA1ランクの選手同士で競い合うため、これらのレースでタイトルを取ることは選手にとって大きな名誉となります。さらに優勝賞金が高く設定されていることも特徴です。
級別はどのようにして決まるのか
級別は選手の成績によって決定されますが、具体的には次の5つの要素から順位付けられます。
2連対率
3連対率
事故率
最低出走回数
勝率
勝率は、着順点の総計を出走回数で割った数値です。上位であるほど着順点が高くなっているため、強い選手ほど勝率が高くなります。この勝率に基づいて選手の順位付けが行われます。
なお2021年前期の勝率ボーダーラインは、次のとおりです。
A2:5.37
B1:2.02 (※B1級は2.00以上が必須条件)
2連対率・3連対率
2連対率は2着までに入る確率、3連対率は3着までに入る確率のことです。A1・A2級に属するためには、2連対率が30%以上、3連対率が40%以上である必要があります。B1・B2級では、2連対率と3連対率は問われません。
事故率
事故率は、事故点の総計を出走回数で割った数値です。A1・A2・B1にランク付けされるためには、事故率が0.7以下であることが必須条件となっています。
最低出走回数
A1~B1級では、審査期間における出走回数の下限が定められています。
A2:70回
B1:50回
級別まとめ
組別についてかんたんにまとめると、次のとおりです。
- レーサーの成績によって決まる階級のこと
- 半年に1回更新される
- 勝率・2連対率・3連対率・事故率・最低出走回数の5つの要素から決まる
級別や級別を決める5つの要素を確認することで、レーサーの強さをチェックできるでしょう。