そうお困りではありませんか?初心者の方は、舟券を買う前に競艇の基本的なルールを覚えておきましょう。
ここでは、 競艇の基本的なルールや全体の流れ、独特のスタート方式 についてわかりやすく解説します。
目次
枠について
枠の内側が1号艇
6艇のボートには1~6番までの番号が割り振られており、1番~6番まで順番に並んでボートの係留場所 (ピット) から発進します。周回コースの最も内側の位置から出航するのが1号艇。そして最も外側に位置するのが6号艇という並びになっています。
1号艇が最も有利
枠の内側に一番近い1号艇は、多くのレースで内側のコースを走ります。インコースを走るボートが1着になる可能性が高いため、1号艇は多くのレースで上位に入る傾向があります。
ただし1号艇を上位に予想する人が多いため、オッズは低くなるでしょう。
色と番号が決まっている
ボートの番号 (艇番) ごとにボートの色が決まっています。
2号艇=黒
3号艇=赤
4号艇=青
5号艇=黄
6号艇=緑
スタートについて
独特のスタート形式
競艇は独特のスタート形式「フライングスタート」を採用。フライングスタート形式では、「スタート時間から決められた時間内に」「あらかじめ決められているスタートラインを通過する」必要があります。すべてのボートはレース開始時間の1分40秒前にピットを発進し、スタート時間0秒ギリギリにスタートラインを通過することを目指します。
コース争い
ピットを離れる時点では「枠の最も内側にいるのが1番艇」ですが、スタートラインを通過するときも同じとは限りません。というのもピットを離れてからスタートラインを通過するまでに、6艇によるコース争いがあるからです。
6艇はピットを離れたあと第2ターンマーク (コース上にある旋回の目印) とショートカット防止ブイを反時計回りに旋回し、航走するコースを取り合います。
航走に有利とされるのは、最も内側のコース。旋回し終わるころにコースが確定しますが、6艇の並びが変わっていることは珍しくありません。
スタート時間を知らせるのは大時計
選手がスタート時間0秒ギリギリを目指すときに参考にしているのが、大時計です。この大時計の大きさは直径3mほどで、スタートライン付近に設置されています。
この大時計の針が0に達するタイミングがスタート時間。針が1に達したときはスタート時刻から1秒経ったことを示します。
フライングと出遅れ
大時計がスタート時間0秒を示す前にスタートラインを通過すると「フライング」、1秒を示したあとに通過したときは「出遅れ」となります。そしてその艇は欠場となり、はじめから走行していなかったことに。なおこの「フライング」と「出遅れ」をスタート事故と呼びます。
スタート事故を起こすと出場停止に
フライングや出遅れとなったレーサーは、一定期間レースの出場が停止になる罰則が課せられます。たとえばフライングしてしまった場合、それが1本目であれば30日間のレース出場停止、同じ期に2本目のフライングがあれば、60日間のレース出場停止に。
スタート事故を起こしているレーサーはスタートが慎重になる傾向があります。順位を予想する際に頭に入れておきましょう。
スタート事故の艇が関連した舟券は全額払い戻しされる
欠場したボートが関連した舟券は全額払い戻しされます。自動払戻機に舟券を入れると、購入したときの金額が戻ってきます。
競艇の流れ
1レースの流れは、次の3段階に別れます。
- 展示航走 (てんじこうそう)
- 舟券発売
- レース
① 展示航走
展示航走とは、本番レース直前に行う模範演技のこと。本番レースと同様に、6艇がピットを離れてからコース取りを行い、全速力でコースを2周します (本番レースは3周) 。展示航走におけるタイムやコース位置は、順位予想の参考になるでしょう。
スタート展示
スタート展示が行われたあと、各艇のスタートラインを通過した時間と順位、コース位置が公表されます。
周回展示
周回展示が行われると、各艇の「展示タイム」が公表されます。展示タイムとは、ゴールライン (=スタートライン) の反対側の直線150mを2周目で航走したときのタイムのこと。展示タイムが速ければ、そのボートは直線が速いことがわかります。
② 舟券発売
展示航走が終わると、そのレースの舟券が発売されます。舟券の発売時間はレースによって異なりますが、20分弱~30分強です。
舟券を購入できるのは、競艇場や場外発売所。またBOAT RACE公式の会員サービス「テレボート」に登録すると、インターネット経由で舟券を購入できます。
③ レース
本番レースでは、1周600mを反時計回りに3周し、合計1800mの着順を競います。
まとめ
競艇の基本的なルールについて解説しました。
本記事を参考にしていただき、競艇場へ足を運んだりインターネットで競艇の中継を見てみたりしてください。競艇について理解が深まったことを感じられるはずです。