2018年にグランプリを制覇するなど、今やボート界でも人気実力底力は一流の石野貴之選手。
父・美好さんとのやり取りやデビュー後の勝負強さにまつわるエピソード、さらに石野選手の意外な一面にも迫ります。
目次
「石野貴之」プロフィール
強豪校で甲子園を目指す高校時代。卒業後に父の背中を追い、幼い頃からの夢であるレーサーの道へ。追加斡旋でG3での水神祭を挙げるという珍しい記録も打ち立てます。SGは初優出初優勝、B級落ちの危機からA1キープとその勝負強さは折り紙の夏男。レバーとマイクを握ると人が変わる!?そんな意外な一面もあるトップレーサーです。
「丸野一樹」ってどんな選手?
レーサーになるきっかけ
石野貴之選手近畿大学附属高校に進学し野球部の主将を務めていました。近大付属と言えば甲子園にも出場したことのある強豪校です。大学で野球を続けるか、高校卒業後に父・石野美好さんの背中を追ってボートレーサーになるかを悩みましたが、高三夏の大阪大会で敗戦をきっかけにレーサーに一本化しました。父の美好さんは進学を望んでいたために猛反対しましたが、幼い頃からの強い憧れを告げて挑戦を認められることになりました。
初勝利がG3戦!?
デビュー後の初勝利はほとんどの選手が一般戦であるなか、石野選手はなんとG3戦で水神祭をあげることとなります。2002年6月19日に行われたG3「第38回報知新聞社賞ダイナミック敢闘旗」の5日目に石野選手はこの日から追加斡旋を受けて出場。その1走目に初勝利をあげています。(女子選手がG3オールレディースでの水神祭は稀にありますが、男子選手のG3での初勝利は非常に珍しいでしょう。)
勝負強さはSGで
A1選手として定着している2020年頃には既にファンからもお馴染みですが、石野選手と言えばその勝負強さ。特にSGでの驚異的な集中力は非常に高いものがあります。その初めとも言える2010年の丸亀オーシャンカップ。石野選手はSG初優出にして初優勝の偉業を達成。また、この時の優勝を皮切りにオーシャンカップは3度の優勝がある夏男としても知られています。
低迷からの復活劇
2019年末に悲願の地元グランプリを制して遂に石野選手ですが、2020年には10月の期末に2本目のフライングを喫してしまいます。そして試練の2021年が始まりました。1月の平和島一般戦では節間1勝、大敗も経験します。その後も一般戦での1回優出に留まり、大きな着を取る姿もしばしば見受けられました。勝率も5点代中盤と一時はA2キープすら危うい事態となります。しかし、2021年最初のSGではそれまでの鬱憤を晴らすターンに機力も後押し。見事に復活の優勝を成し遂げます。これで上昇気流に乗った石野選手は最終的にA1キープする位置まで成績を伸ばしました。勝負強い男は1節の成績だけでなく勝率面でも輝いていました。
レース前の顔は気象予報士?
レース前には気象予報士並に天候や風向きをチェック。調整面やスタートに重要なことですが、「気象予報士並」となるといかにそれだけ熱心に確認しているかが読み取れます。
石野貴之選手の来歴
ボートレース住之江
一般戦「第39回 スポニチ杯争奪なにわ杯」初日第3R(4着)
ボートレース住之江
G3「第38回報知新聞社賞ダイナミック敢闘旗」5日目第1R
(デビュー25走目)
ボートレース児島
一般戦「一般競走」(選責失格)
ボートレース宮島
G3「2003新鋭リーグ戦競走第19戦」
(4コースから決まり手は差し)
ボートレース徳山
G1「第18回新鋭王座決定戦」初日第1R
(6コースから決まり手はまくり差し)
ボートレース徳山
G1「第18回新鋭王座決定戦」(5着)
ボートレース常滑
SG「第32回笹川賞」初日第8R(5着)
ボートレース常滑
SG「第32回笹川賞」5日目第1R
(1コースから決まり手は逃げ)
ボートレース大村
G1「共同通信社杯第21回新鋭王座決定戦」
(6コースから決まり手は抜き)
ボートレース丸亀
SG「第15回オーシャンカップ競走」
(1コースから決まり手は逃げ)
ボートレース住之江
一般戦「サンケイスポーツ旗争奪 第59回GSS競走」
5日目第11R
石野貴之選手をレースで狙え!
「石野貴之」エピソードいろいろ
ボートレースに関する番組では石野選手はお酒を飲むことが好きなようで、仲のいい選手らと共に飲みに行くとのことです。2021年の不調の原因は外で飲むことの出来ないコロナ禍の影響だった可能性もあるかもしれませんね。
カラオケではL'Arc~en~Cielなどを熱唱するそうです。レバーと同じようにマイクを持つとスイッチが入るのでしょうか。
その他趣味では釣りやゴルフをするそう。
石野貴之選手フォトグラフィー
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