競艇界を一世風靡した「銀河系軍団」
その中で快速王子と称され現在もトップ戦線で活躍する大阪支部の湯川浩司選手について触れていきます。
目次
「湯川浩司」プロフィール
1999年11月に初出走で初白星を挙げると3年後にはG1出走、更に2年後にはSG出走と若手時代から次々に活躍の場を広げていきます。
そして同期の選手たちも湯川選手同様に艇界を引っ張る存在となるといつしかファンの間では「銀河系軍団」と呼ばれるようになりました。
「湯川浩司」ってどんな選手?
ボートレーサー挑戦と若手時代
高校の卒業をすると養成所試験を合格しこの世界へ飛び込み1年間の練習の末にデビュー。デビュー戦は6コースから何とトップスタート0.11の豪快な捲りを決めての勝利という事で当時のファンは度肝を抜いたことでしょう。この当時はボートレースにまだ3連単が導入される前でしたが、もし現在の売り上げと買い方の種類があれば3連単は10万を軽く超えていたかもしれません。
また、湯川選手の時代はまだ持ちペラ制度の全盛期でした。師匠の小島幸弘選手のペラ小屋にて支部の若手~中堅選手と共に様々な意見を交換しながら日々成長を続けていたことが現在の活躍の原点となっています。
黄金世代・銀河系軍団
世代によっていい選手が揃うことが多いボートレース界ですが、湯川選手の85期は特に豪華です。三重支部の井口佳典選手、徳島市部の田村隆信選手、香川支部の森高一真選手、同支部の丸岡正典選手といったメンバーは若手時代から次々に頭角を現しいつしかSG、G1戦線の中心として活躍していきます。
「銀河系軍団」と称される中で湯川選手はペラやエンジンの調整で他の選手たちをスピードで突き放すレースをすることから「(銀河の)快速王子」と称されました。
グラチャン男
SG、G1レースへの参戦が若手の頃から多いですが、その中で最も相性が良いのがグランドチャンピオン(通称グラチャン)
2007年のSG初初優勝を決めると翌2008年には2連覇を達成。3連覇こそ逃しますが2010年にまたも優勝を果たします。2021年には準優6枠から前付けを決行で勝利をもぎ取り優出を果たすなどとにかく相性の良い舞台として有名です。
湯川選手がこれまでに制したSG3勝は全てグランドチャンピオンであり意外にも3回目の制覇からSG優勝から遠ざかっています。
師匠の引退
ペラ小屋時代からの師匠である小島幸弘さんは2018年に現役を引退。現役時からインファイターとして有名でした。小島さん弟子のひとり田中信一郎選手とはペラ小屋仲間でお互いを意識し合う存在でした。持ちペラ制度がなくなった現在、前節使用者のペラを引き継ぎその整備の悪さに不満を漏らすことが多い湯川選手に対して田中選手は「それはお前が上手すぎるからやわ」と称するほどペラ、エンジン調整においては一目置く存在として絶賛しています。
湯川浩司選手の来歴
ボートレース住之江
一般戦「タイトル不明」
初日第1R(1着)
ボートレース住之江
一般戦「タイトル不明」
初日第1R(6コースから決まり手は捲り)
一般戦「瀬戸大橋開通13周年記念競走」(3着)
G1「モーターボート大賞」
5日目第3R(6着)※追加補充
一般戦「第12回日本MB選手会会長賞」
(1コースから決まり手は逃げ)
G1「第46回近畿地区選手権競走」
初日第6R(2コースから決まり手は差し)
G1「ダイヤモンドカップ競走」(3着)
SG「第31回笹川賞」
初日第1R(2着)
SG「SG第41回総理大臣杯」(5着)
SG「第31回笹川賞」
3日目第11R(3コースから決まり手は差し)
G1「競帝王決定戦 開設51周年記念競走」
(4コースから決まり手はまくり)
SG「第17回グランドチャンピオン決定戦」
(1コースから決まり手は逃げ)
G1「第58回近畿地区選手権」
5日目7R
一般戦「マンスリーBOATRACE杯」
湯川浩司選手をレースで狙え!
基本は、直線を仕上げてのまくりレースだが、レースを自ら作る策士の面も持つ。自在性も高く、常に勝てる確率を高める立ち回りができることが強み。エンジン出しも素早く、好調時は展示タイムから存在感を醸し出す。
近年の得意パターンは、外枠出走時に前付けに動き、センターコースを確保すると自力でまくっていくレース。助走が短い中でも伸び返して外を止めると伸びを活かして攻めに転じる。6号艇でもアタマまで十分ある。
「湯川浩司」エピソードいろいろ
2006年に結婚すると翌年に第一子となる男の子が誕生。初のSG制覇となったグランドチャンピオンの直後だったことで優勝インタビューではその喜びを爆発させました。
自宅のプライベートルームには等身大のスパイダーマンの置物、ビリヤード、ダーツ、ギターなどを設置。リモートインタビューで自宅を公開した際にあまりにもスタジオ感が出過ぎてリポーターの女性に自宅ではないことを疑わてしまう。
ただし、ギターに関してはまったく弾けず飾りでしかないことをこの際に明かしました。
常にスピードを追い求めるために心技体全てにおいてトップ選手の立ち振る舞いを見せるストイックさを誇ります。
ファンから「ボートの勝率は選手は気になりますか?」という質問に対して木製ボート特有の組み立ての反り方の微妙な違い、吸水による日々の変化、各場のボートの修理レベルなどの違いなどを事細かく話す。
節間前には行きつけの接骨院で体のメンテナンスを行うなど怪我ともほぼ無縁の選手生活を送り続けています。
湯川浩司選手フォトグラフィー
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