選手の階級分けや予選の得点率。普通の生活では見慣れない小数点2位までの8.37のような数字が「勝率」や得点率として掲載されていると思います。
一般的には「勝率」は1着になる確率としてパーセントで表示される事がほとんどです。ですが、ボートレースでは勝率と1着率は別物。
その違いと勝率によってどんなことがわかるか、また得点率の計算や見方も含めて出来るだけわかりやすく説明していきます。
選手の勝負度合い役立てて頂ければと思います。
勝率とは
ボートレースにおいての勝率とは、簡単に言えば各選手の1レースにおける平均得点のことです。基本的には1つのレースにおいて、以下のような得点が選手に与えられます。
結果 | 得点 |
---|---|
1着 | 10点 |
2着 | 8点 |
3着 | 6点 |
4着 | 4点 |
5着 | 2点 |
6着 | 1点 |
不完走等 | 0点 |
これらの合計を出走回数で割った平均の点数が勝率となります。
つまり、その節を全て3着で終えれば6.00ちょうど。1着と6着を繰り返していけば5.50となります。ですから勝率8点の選手は常に2着以上が狙える選手。A1選手(6.20程度)ならば常に3着以上の期待がかかる選手。A2選手(5.45程度)ならば舟券に絡んでくるかなと考えられる選手と何となく想像ができます。
一方でこれとは別に1着率、2連対率、3連対率というものが存在しますが、これらはパーセントで表されるようにその確率を示しています。
勝率は平均の「点」、連対率は「パーセント」で示されています。
得点率
勝率に似ていますが、こちらは節間における勝率のようなものです。大抵の場合、準優制ならばその前日、ポイント制ならば優勝戦の前日までの点数が優出や特別選抜戦へ進むための判断材料となります。
また予選最終日の10.11.12が予選ではなく一般特賞などと、得点率には含まれないレースとなっていることもあります。
※例外として準優日の前半カードも優勝戦や最終日の選抜戦の枠順決定の際に必要な得点として含まれることもあるため、出走表の裏面を確認してみてください
特別な得点
先程の基本的な得点とは別に2つの異なる得点が勝率に影響を与えます。それが①賞典レース と②G2以上のレース です。これらは性質が異なるので2つに分けて説明しましょう。
賞典レース
各レース日の終盤に設定されている〇〇選抜や〇〇特賞、もちろんドリーム戦も含めて点増しのレースの設定がされています。(得点アップとなるレースは主に出走表の裏面に掲載されています。)予選期間は得点率にも加算された点数は反映はされますし、予選が終了しても一般特賞などでは点増しされた点数が勝率に関わる総得点に加算されていきます。また、優勝戦においては3着までが1点増し、4着以下は2点増しとなっているケースが多いようです。
G2以上のレース
こちらは予選の「得点率」には加えられませんが、「勝率」の総得点部分に関わる点数です。どのレースでも完走すればG1·G2では1点、SGでは2点増した点数が総得点に加算されます。レースレベルの高い分、ある種のボーナスといったところでしょうか。2021年のボートレースクラシックで優勝した石野貴之選手はA2キープすら危うい状況でしたが、1節で大量得点を挙げて一気にA1ボーダー争いまで浮上しています。
勝負がけ選手の見極め
以下を把握すると勝負がけとなる選手を見落とさずレースを楽しめることができます。
勝率
期末となる4月や10月はA1とA2を目指しての勝負がけが繰り広げられています。公式サイトや投票サイトでは、その節の初日時点での勝率が掲載されており、おおよその目安ともなるでしょう。ボーダーはA1が6.22、A2が5.45程度あれば安全圏と言えるかと思います。しかし、期によってはそれをも上回るボーダー争いとなることも考えられますので、確実な6.30、5.50を目指して戦う選手が多いかもしれません。
得点率
G2以上のレースでは公式サイトに得点率一覧や得点率早見表が随時更新されるなど、どの選手が何着を必要としているかがわかりやすくなっています。一般戦やG3は基本となる10.8.6.4.2.1点をベースに成績を考えて、おおよそ5走30点、6走36点の6.00を目安に考えるといいでしょう。
もし前日までの勝率が知りたい場合は各ボートレース場の公式サイトから出走表のPDFを見ると親切に載っていることがあります。
まとめ
勝率がけでいつも以上のスタートや実力を発揮する選手もおり、予想には大切な材料。
また、好きな選手が予選突破や昇級にどれだけ気合いが入るか勝率や得点率からと注目となります。
そのような側面からボートレースを楽しんでみても面白いのではないでしょうか。