ボートレースの前検(前日検査)とは?

 

ボートレースは基本的には4日〜6日(3日や7日開催もあり)で開催されるが開催初日の前日は前検と言われる日があり、選手達は斡旋されたボートレース場に集まって様々な事を行います。
では選手達は前検日にどんな事をしているのかを紹介したいと思います。

選手達が前検でおこなっていること

私物検査・身体検査・体温検査

ボートレーサーは前検日にボートレース場に到着するとまず、外部との通信が出来る様な携帯電話やパソコンといった通信機器をボートレース場に預ける事になります。更に通信機器以外の持ち込みが禁止されているお酒や生もの、モーター整備に関わる様な備品を持ち込んでないかの検査を受ける事になります。

また、健康状態をチェックするうえで体温検査も行います。

それらの検査をクリアしてから、選手達はボートレース場に足を踏み入れる事が出来ます。

モーター・ボート抽選

全選手が一箇所に集められると、いよいよモーターとボートの抽選が始まります。

良いモーターを引けるかどうかでその1節の動きが大きく変わり、成績にも直結するだけに前検日の中でも一番緊張する瞬間とも言えるでしょう。

抽選はガラポンと呼ばれる、福引きの様な抽選機でモーターやボートの番号が書かれている球を出して抽選を行います。

前検航走

モーターとボートの抽選が終わると、選手達は自分が引いたモーターとボートの確認を行い、殆どの選手はもらったままの状態で前検航走を行います。

前検航走ではタイムを測り、「前検タイム」としてファン達を見れる数字となります。

▶前検タイムの参考の仕方についてはこちらで詳しく書いています

試運転

前検航走が終わると、そこからは自由時間となり選手達は試運転を行なったり、試運転を経て気になる部分を調整、整備を行なったりします。

悪いモーターを引いてしまった選手はこの前検日から大忙しで調整を行なったりする反面、良いモーターを引いて、感触も良かった選手は暇になったりもするみたいです。

この様に前検日は主に、調整や練習の時間として使われる事が殆どとなります。

また、この前検日はボートレース場ごとに所定の時間が設けられており、その時間に遅れてしまった場合は「前検日遅参」としてその節の出場が禁止されるだけでなく、日本モーターボート競走会の懲罰委員会に掛けられて出場停止および罰金処分の対象となるといった重いペナルティがかけられてしまいます。

その為、選手達はボートレース場の近くの宿に前日から泊まるなどして「前検日遅参」だけは避ける様にしている選手も多くいます。

前検不合格になるケース

前検不合格になりその節出場できない選手もいます。

以前、三浦永理選手が前検不合格になりました。

ただしこういった発表の際に、必ずしも不合格の理由は発表されません。

舟券予想への活かし方

開催初日に公式サイトなどで見られる選手コメントなどは、この前検日のコメントによるものです。

もらったモーターやボートの感触を素直にコメントしていますので、舟券予想をする際には選手のコメントとモーターの成績を照らし合わせてみるのも一つの手と言えるかもしれません。