【異色の経歴と数々の苦難】西舘果里が初優勝するまでの軌跡

 

2020年11月11日 公開

 

さて、昨今のボートレース業界の売り上げの中心を担い数多くの選手たちが注目をされる女子戦。

そんな中、先日ボートレース江戸川で行なわれた「江戸川ヴィーナスシリーズ・YES!高須クリニック杯」にてとある異色の経歴を持った選手が初優勝を飾った。

『西舘 果里』だ。

33歳という年齢ながら階級は最も下のB2選手にあたる苦労人だが、デビューは2013年の26歳と意外と遅い。同期には金子 萌(静岡)、中田 達也(福岡)、春園 功太(三重)らA1選手が並ぶ113期生にあたる。

今回はそんな彼女がなぜボートレーサーを目指すことになったのか?また優勝にいたるまでの数々の苦労についてまとめてみた。

西舘 果里とは

選手プロフィール

名 前(なまえ):西舘 果里(ニシダテ ミサト)
登録番号:4781
生年月日:1986/11/27
所属支部:東京支部
出身地:神奈川県
登録期:113期
級別:B2級 ※来期よりB1級昇格予定

以前はソフトボール界で活躍! 日本代表4番候補だった過去

そんな彼女の経歴を掘り下げていくと実は栄光と転落の繰り返しというのはご存知だろうか?

学生時代は強豪校の厚木商業高等学校のソフトボール部で活躍し、2005年に女子ソフトボール界の名門であるルネサス高崎に入社。

女子ソフトボールを詳しくない人でもその名前を聞いたことがあるかもしれない宇津木妙子氏が当時は監督を務め、日本を代表する投手として今もなお現役の上野由岐子投手が在籍するチームだ。

入社当初はなかなか芽の出なかった彼女だが入社数年後には外野手のレギュラーとして活躍し、いつしか「チームの次世代を代表する選手」、「日本代表の4番を次に打つのは西舘」などという声が飛び交うようになっていった。

しかし・・・そんな彼女に思いもしなかった悲劇が起こる。

女子ソフトボールのオリンピック競技除外だ

オリンピックに出るということだけを目標にひたむきにソフトボールに励んで来た彼女にとっては目の前から目標が消えるということのショックは大きかった。そんな彼女を励まそうするためか同僚からの「ボートレースって面白いよ」という些細な一言をきっかけに彼女の人生が大きく動き出すこととなる。

 

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レーサー西舘果里の誕生

ボートレースとの出会い

休みを利用しボートレースを実際に観に行った彼女はその魅力や駆け引きに惹かれる。養成学校入学時のインタビューにて彼女は「実際に見るとスピード感と迫力がすごい。あとはターン時の駆け引きがソフトボールの投手と打者の心理作戦と似ていると思った」と語っておりすぐにその世界に楽しみを覚えると、楽しむ側でなく楽しませる側になることを決め、スポーツ推薦枠にて養成学校へ入学することとなる。

無論、推薦枠で入学したからといって優秀といかないのがこの世界の通例であり彼女もその例外には漏れず卒業試験では転覆失格で他の候補生が1年間の様々な苦悩に涙を流し分かち合う中でエンジン整備を行っていたという苦しい経験をするも無事に卒業し、晴れてボートレーサーとしての道を歩み始めるのであった。

注目とは裏腹に苦戦を強いられた若手時代

2013年11月にボートレース平和島にてデビュー。「ソフトボール界からの転身」という注目度の高さとは裏腹に成績は伸び悩み初勝利はその約1年後にあたる2014年の10月まで要することとなる。

そして、そんな彼女を苦しめたのがフライングの多さだった。

毎年のようにフライングの多さに悩まされてしまい即日帰宅も連発すると、いつしか彼女はスタートに消極的な姿勢が目立ち始め勝率1点台を7期連続で記録。一時はB1級に在籍もいつしかB2級転落や引退の危機にも何度も陥りかけた。

しかし、そんな状況からの脱却を図るべく精神、肉体面において今までの甘さを全て捨てることを彼女は決意した。

精神面では道中の技術向上、プロペラやエンジンについての研究を熱心に行い、肉体面ではソフトボール選手として活躍していた故に筋肉の関係でどうしても多かった体重を減らすことを決め最大で57kgあった体重も現在は50kgを切るまでに成功した。

それでも前期も事故点の累積からあわやの引退危機を乗り越えるなど常に危機感と隣り合わせのレーサー人生は続いたがそれが見事に報われた8年目の祈願の優勝であった。

スタートに悩まされた彼女が先日の優勝戦では全メンバー最速のST.16で最高のスタートを決めて勝利したというのも感慨深いものがある。

まとめ

これまでの人生で何度も挫折や苦悩を味わってきた西舘選手だが、決してそこでへこたれたり諦めることはなく更なる進化を求める姿勢こそが彼女の大きな原動力となっているのだろう。

ボートレーサー転身直後には「とても楽しい。勝負が大好きで、上を目指す気持ちがある人にはもってこい」、「目指すところはもっと上。自分の課題を克服できるようにレースに臨んでいる」とかつて世界を目指した人間らしく常に向上心の塊の性格を感じさせるコメントが多く見つかる。

女性レーサーが容姿、プレースタイルで注目される一方で、その過酷な現実から逃げ出す選手も多い。

何度も挫折を味わい常に高きを目指した遅咲きの反撃に今後とも注目したい。

 


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このサイトに寄せられたクチコミ
  1. アバター 匿名 より:

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