その経歴からデビュー前より注目されており当サイトもこれまで幾度と注目選手として野田 彩加選手。
徳山でのデビューから1年近く経ったがここまでの活躍を振り返る。
目次
「野田彩加」プロフィール
豆知識
かつてはレジェンド今村豊さんを中心に白井 英治選手らがペラ小屋で切磋琢磨した山口支部に所属。
持ちペラ廃止後の現在は「若手会」という独自のチームを形成しており野田選手も所属。あえて師弟関係を作ることなく若手選手全体で切磋琢磨の日々を過ごしています。
デビュー直後の白井 英治選手にペラの調整を一切許さないで「自分の腕で勝利をして来い」という練習の大事さを唱えた今村さんの教えは現在の山口支部にも根付いておりオフの期間は積極的にボートレース徳山での特訓に励んでいる姿がファンの間でも目撃されています。
「野田彩加」デビューまでの道のり
空手界で王座が異例の挑戦
野田選手がこれだけ注目される歴史を紐解くとご存知の方も多いと思いますが、中学時代には新極真空手のアジアチャンピオンに輝いた上での挑戦というのが大きな理由です。
空手は大きく分けるとその動きのキレや芸術性を高める「型」と己の鍛錬と強さをぶつけ合う「組手」の2種類がありますが野田選手はそのいずれにもおいて国内、そして国外で功績を残します。「空手で全国を制するまでは絶対に辞めない」と決めその目標を達成したからこそ小さい頃から憧れていた次の世界へ何の未練も無く挑戦できた事をデビュー後にもインタビューで明かしています。
空手をやっていたころは160cmを越える高身長に合わせて筋力を増量し重量級選手として活躍していた野田選手ですが10kg近い減量をして無事に養成所試験を一発通過を果たします。
養成所時代
地元メディアが卒業までを密着取材をしながらという異例の養成所時代を過ごした野田選手。同期最年少の15歳で厳しい1年間を過ごし途中成績を落とすこともありながら無事に卒業を果たしました。
養成所の同期は入学時は野田選手を含め52人がいました。「全員が初心者」という世界とはいえ親族がボートレーサーの選手はもちろん、元プロゴルファー、競馬やオートレーサー関係者などがいましたがその大半の経歴者も自主、強制退学を次々と繰り返していき最後に残ったのはわずか23人だけでした。
次々と辞めていく同期たちを見ながら野田選手自身はたとえ同期内でも成績が低迷したときでも小さい時からの夢であり空手の世界を捨ててまで飛び込んだこの世界で諦めることだけは絶対にしたくないという強い思いだったと養成所時代を後に振り返っています。
「野田彩加」デビューからここまで
初出走・波乱演出
2020年5月26日にボートレース徳山で行われたスポーツニッポン杯争奪戦でデビューを迎えた野田選手。初出走は5着で完走を果たし無事に節間を完走しきることにまずは成功しました。
そんな野田選手が舟券に絡んで波乱を起こしたのがデビューから2ヶ月が経過した7月15日にボートレース唐津で行われた「第3回住信SBIネット銀行賞」2日目の6Rでした。
このレースは別の選手のレース中の事故があり野田選手が3着に絡む活躍で3連単で584.6倍の大荒れ配当を演出しました。
苦しんだフライング累積
0.01秒のフライングも許されないボートレース。度重なるフライングが選手生命に直結しますが野田選手は半年間で2本のフライングを累積し2度の休みを挟むことになります。
さらにはフライング累積の影響で良いスタートを切ることが出来ず勝利は勿論なかなか舟券に絡めない苦しい時期を過ごすことになった2021年後期は勝率1.53という厳しい成績で終えました。
見えてきた光
フライングの本数がリセットされた今期、全国各地のレースを転々としレース回数をこなしている野田選手。そのレース内容に変化が見えてきました。
2021年5月よりスタートした2022年前期の成績は2021年7月24日段階で勝率2.39と右肩上がりに成績が向上。更にフライング失格連発で悩まされたスタートタイミングも前期0.18秒に対して0.15秒と大きく改善。鋭いスタートから時折見所を作るシーンも増えてきて初勝利の予感も感じさせています。
まとめ
デビューから1年が経過した126期は養成所チャンピオンに輝き峰 竜太選手の弟子の常住 蓮選手、大澤 普司選手の息子の大澤 風葵選手が活躍を見せ始めた一方で上瀧 和則選手の息子である上瀧 絢也選手が先日0.12秒のフライングを犯してしまい苦しむなど既に同期内でも力関係が分かれ始めてきました。
しかし、その持ち前の負けず嫌いの性格、成長しようという貪欲さ、そして不退転の意思で飛び込んだこの世界への強い思いは間違いなく結果と成長という形で証明されつつあります。
野田選手が山口支部に入った半年後、一期下に養成所チャンピオンに輝いた清水 愛海選手が加入した。彼女もまた豪快な旋回力とセンスの高さ感じさせながら見勝利もいきなり勝率2点台を記録し半年でのB1昇級を決めた逸材である。
今村豊さんが引退した直後に野田選手は「人に(舟を)当てないないこと、クリーンな戦いを意識していたという言葉を聞いて感動しました」、「支部の先輩と一緒になって、今後の山口を背負えるように頑張りたいです」と語っている。
いつか野田 彩加選手を始めとした次の世代が支部を盛り上げていく。そんな未来を楽しみに今は初勝利を楽しみに舟券を私も買い続けていきたいという言葉で今回のコラムを〆る事にする。
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