【埼玉のスーパールーキー】畑田汰一のレースは人を惹き付ける

 

2020年1月21日 公開

 

2021年1月17日。ボートレース尼崎にて「G1尼崎センプルカップ」の優勝戦が行なわれ滋賀支部の丸野一樹選手が優勝を飾って幕を閉じました。

しかし、この日のボートレース界の話題をさらったのは、その「G1尼崎センプルカップ」の優勝でも、同日に初日を迎えた「G1江戸川大賞」の話題でもなく、更にその裏で実施されていたボートレース戸田の一般戦「マンスリーBOATRACE杯」。

「戸田にとんでもないルーキーが現れた」「あんなツケ前をする若手など見たことない」「注目をしていたのにこんな話題になったら美味しいオッズで買えなくなってしまう」など様々な声でSNS上が騒ぎになったその正体は若干22歳の1人の若者。

畑田 汰一

今年でデビュー4年目を迎えましたがその可能性は埼玉支部だけではなくボートレース界の未来を担う可能性と恐ろしさすら感じます。

今回はそんな畑田汰一選手のこれまでの活躍をまとめてみました。

 

畑田 汰一 とは

選手プロフィール

名 前(なまえ):畑田 汰一(はただ たいち)
登録番号:5042
生年月日:1998/10/26
所属支部:埼玉支部
出身地:東京都
登録期:122期
級別:A2級(2021年前期現在)

同期にはの安河内兄弟の弟にあたる佐賀支部の安河内 健、フィギュアスケートからの転身で話題にもなった同じ埼玉支部の平川 香織など既に活躍している選手も多い。

2021年は2020年に続き埼玉支部のフレッシュルーキーにも選出。

輝かしい活躍とそこに至るまで

ボートとは無縁の学生時代

板橋区にある東京都立高島高等学校にてサッカー部に所属していた畑田選手は高校の卒業後は建築系への道を模索していました。しかし、ボートレースが好きでかつては選手を目指し断念をした父親からの熱い希望でレーサーになってほしいと諭されたことが全ての始まりとなるのでした。当の本人はそんな父親の趣味には共感できないことから当初はその願いは受け入れるつもりはなかったみたいです。

そんな畑田選手を半ば強引な形で戸田に限らず関東圏、更にはSGレースを観戦するためにボートレース児島まで足を運ばせその魅力を伝えていきました。さすがにそこまでされ気持ちが揺らいだ畑田選手は必死に勉強をして一発で養成所の入学試験に合格しました。

余談ですが、東京都出身の畑田選手がなぜ東京支部ではなく埼玉支部に所属しているのかは畑田選手の地元板橋区の高島平は埼玉県の戸田が目と鼻の先なのが関係しているためです。

養成所時代から光っていた才能

日本一厳しいと称される養成所に入りその腕を磨き続けその才能が花を開かせるまでに時間は要しませんでした。

養成所同期内で行なわれるリーグ戦において畑田選手は優勝こそなかったものの3度の優勝戦進出を果たし、卒業前に実施される成績上位者による終了記念競争においても準優勝を飾りました。

冒頭でも触れたとおりこの世代は畑田選手以外にも成績優秀者が多かっただけにその中で上位争いを繰り広げることが出来たのも後への良い経験になったのかもしれません。

畑田選手は後に養成所時代を振り返り 「それまで一度も寮生活の経験とかがなく、自分的には養成所はたいへんでした。完全隔離で管理されていて知らないうちにストレスがたまっていました。体重管理も個人でしないといけないし(笑い)。でも一緒に卒業した同期とは仲の良い関係で、絆はより一層強まりました」と語っています。

あっという間の初勝利・優勝戦進出

2018年5月10日のJ:COM川口・戸田杯にて6号艇よりデビューした畑田選手は5着という結果で選手としてのスタートラインを切ることになりました。

そして5日間の予選だった最終日に初勝利を記録しました。出走メンバーのスタートが比較的遅かったことも味方としたはいえ全メンバー最速のコンマ0.15でスタートするとまくり切っての初勝利は今思えば彼の代名詞となるレーススタイルだったのかもしれません

そんな畑田選手に最大の転機が訪れたのは3年目の5月でした。地元戸田で行なわれた第31回ウインビーカップ・第54回日刊スポーツ杯で優勝戦に6号艇ながら選出。このレースは結果的に4着に破れてしまったのだが最後まで3着争いを繰り広げる激戦でした。

またこのとき4号艇に乗り最後まで苦しめた相手が同じ地元埼玉支部の先輩でエースでもある桐生 順平選手だったことも非常に驚きです。

先輩に対しても臆することなく徹底したツケ前攻撃で最後まで食らい付いていく姿勢がその後に花を咲かせるまでに時間を要することはありませんでした。

初優勝・地元優勝に輝いた2020年

激戦から10日後、畑田選手はボートレース江戸川にて実施された第44回日刊スポーツ杯に出場。前節の勢いそのままの若武者はこの大会でも優勝戦に2号艇で出走。

このレースでは強烈な直まくりを決めてデビューからちょうど3年にして優勝を飾りました。また、この優勝は登録番号5000番台の選手としては初の栄誉でもありました

デビューして数年が経過してもスタート1つ決まらず初勝利をするのにも苦労する若手選手が多い中で初優勝を飾ったスーパールーキーの勢いは留まることを知りません。2020年11月に開催された地元ボートレース戸田の本命バトル祭・ニッカン・コム杯にて6号艇にて優勝戦に選出された畑田選手はレース中のアクシデントもあり有力選手が道中で崩れたとはいえなんと年間2回目の優勝を早々と地元で飾ることになりました。

さて、そんな順風満帆な1年を過ごした彼の師匠はかつて同じようにルーキーの頃から埼玉支部をにぎわせた中田 竜太選手です。

ヤングーダービーも獲得した師匠は弟子の畑田選手をこう称しています。

「もともと上手だと思っていたし、ここが良くないっていうところがない。最初はターンで不安定なところはあったが、自分で修正していた。徐々に安定感も出てきましたね。すごいターンをする時もあるし、最近はその割合が増えてきた。自分の経験上、トントンと行けるところまでパパッと行った方がいい。ガーンとなる時がくると思うので、その時は何かアドバイスをできればと思っている。このまま育ってほしい。自分は放任主義なので(笑い)」(東スポweb抜粋)

なんとも天才肌のようなコメントですが、デビューして快進撃を続ける畑田選手のレース運びもどこかセンスの高さが光るだけに良い師弟コンビなのかもしれません。もちろん中田選手だけでなく同じ埼玉支部の桐生 順平選手やベテラン須藤 博倫選手にも可愛がられており日々様々なことを吸収しながら成長を続けています。

話題をさらった3度目の優勝

さてそんな畑田選手の名を広めたのは2021年1月に行なわれた「マンスリーBOATRACE杯」の優勝戦だろう。

優勝戦3号艇からのスタートとなった畑田選手。一般戦とはいえ上位勢に挑んだ若武者はこのレースでとんでもない荒業を見せることになる。

一周目ターンマークで勝負が決したと思いきや1号艇、5号艇が競り合い展開が向くと見るといなやターンマークでは徹底的なツケ前攻勢に出て競り合う5号艇の上村 純一選手を翻弄。最後は突き放す形で3度目の優勝を飾ったのであった。

これまでの3回の優勝を振り返るとイン戦で確実に逃げきれるか否かという内容よりも自らの腕が試される位置でのレースで特にこのような印象的な活躍をする点に将来性やスター性をどうしても私は感じてしまいます

このレース結果を見た多くのボートレースファンからも「峰 竜太みたいなターンをしている」「2021年絶対この選手は来る」などコメントで賑わい話題をさらいました。

 

埼玉のスーパールーキー 畑田汰一 まとめ

さて、今回は畑田選手のこれまでの活躍を駆け足ではあるがまとめてきたがどうでしたでしょうか?

世代別では既に1枚数字が抜けていることもあり今後はヤングーダービーやそれ相応のタイトルを狙う戦いが予感されます。そして恐らくそこで一度壁にぶつかるのではないかと予感しています。

現在艇界を引っ張るのは30~40歳代の中堅勢が多くA1級の20代の選手は多くとも知名度、トップクラス相手だと力が劣る・・・という印象を受ける選手が多いです。そんな中で久しぶりに現れた若干22歳の艇界のエース候補の活躍にワクワクしながら今後とも追って行きたいと思います。

このニュースに対するクチコミ投稿


コメントを残す


アップロードファイルの最大サイズ: 100 MB.

おすすめの記事