
この記事でわかること
選手級別決定基準の改正とは?
一般財団法人日本モーターボート競走会は、選手の級別(A1・A2・B1・B2)を決定する際の基準を2025年5月1日の開催から全面改訂しました。
この目的としては「途中帰郷防止」「スタート事故抑止」という、競走の信頼性向上とファンの安心・安全を守ることに狙いがあります。
変更点① 出走回数の最低基準を大幅強化
- A1級:90回以上 →(据え置き)
- A2級:70回以上 →80回以上
- B1級:50回以上 →65回以上
- B2級:未満はB2級

変更の背景と意図
開催日程の増加により「途中帰郷=本来走るべきレースを途中で欠場」する選手が増加。これが番組変更や枠不足につながり、運営とファンに影響を及ぼす事態に。そこで、「完走してシリーズを全うする圧力」を制度で後押しする狙いがあります。
ファン・レースへの影響
欠場が減ることで番組が安定し、「お気に入り選手が抜けるかも…」という不安が軽減。これにより、舟券購入の安心感と観戦クオリティが向上する見込みです。
変更点② スタート事故(F)に対する事故点を強化
- F(フライング)2回目以降:従来20点 → 30点に増加
- F2(優勝戦で2回目):従来30点 → 50点に激増

変更の背景と意図
スタート事故はレースの公平性と面白さを損ない、返還金額の増大でファンへの影響も大。そこで、よりリスキーなスタートを慎重に扱うように強く促す狙いがあります。
実際に重くなった“事故ペナルティ”例
一般戦や優勝戦で2回目のFをした場合、従来の20点・30点からそれぞれ30点・50点に変更され、級別降格や“魔の8項”(事故率1.00超で出走停止)へのリスクが飛躍的に高まりました。
スタート戦略と1コース神話の変容
この制度改正により、“無茶なスタート”によるリスクを冒しにくくなる選手が増加。特にA1〜B1級では、スリット直前でためらう場面が散見されるようになります。
- 1コース勢の「勢いそのままぶっちぎりスタート」は後退傾向に
- “横一せり”からのマクりや差し勝負が多くなる可能性
- ファンにとっては読みやすく、安定感のあるレースに変化

降格・昇格の判定基準に与える影響
- A2級:79走ならB1級止まり
- B1級:64走ならB2級降格の恐れあり

制度改正によって変わるレースの風景
- 途中帰郷減少:シリーズを完走・安定運営へ
- スタート慎重化:Fリスクを避け、安全重視の戦い
- スタート格差が是正:従来の勢い偏重が減少
- 舟券戦略の変化:1コース信頼度の低下→マクり狙い増加
- 級別競争の激化:出場・スタート管理能力が昇降の鍵に

ファンと選手への影響まとめ
ファン:番組安定、安心して観戦・舟券購入できる環境に
選手:Fリスクと出走回数リスクのバランスを取りながらの戦略が必至に
業界:安全・信頼性と公平性の両立、ボートレースの魅力維持へ

結論:「安全と継続」を確実にするルール改正
2025年5月1日からの級別基準変更は、「信頼の維持」「出場の公平性」「選手の安全意識向上」を制度面から支える大胆な改革です。
- 選手にスタートと出場に慎重さを求める制度設計
- ファンに安心と読みやすいレース環境を提供
- 業界として持続可能な競技運営へ転換
この制度変更によってボートレースは、エンタメ性を保ちつつも“安全と公平性”という社会的信頼を獲得する、新時代へと舵を切りました。今後、実際のレースや選手の動向、舟券傾向の変化なども追いながら、そのインパクトを見届けていきたいですね。
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