競艇(ボートレース)のモーターを知ろう!
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競艇(ボートレース)の予想に重要な影響を与えるモーター。いざモーターを加味して買おうとしても出走表やモーター抽選の結果を見る限りでは2連対率のみで判断してしまいがちです。

ここでは、ボートレースで使われているモーターに関する基礎的な知識、そしてレース予想への取り入れ方を紹介します。

 

競艇(ボートレース)のモーターについて

現在、ボートレースで使われているモーターはヤマト発動機製の排気量396.9CCの2サイクルエンジンで、全24場で同じモデルが使用されています。

モーターの使用期間は1年間と定められており、毎年新しいものに入れ替えられます。

そしてこのモーターは各競艇場が所有するもので、選手はこれを借りてレースに臨みます。前検日(開催初日の前日)に出場選手が抽選を行い、そこで割り当てられたモーターで一節間を走る、という流れです。

どの選手が、何号機を使っているかは、オフィシャルサイトや出走表でいつでも確認できます。

モーター個々による違い

面白いのが、全く同じ型のモーターが使用されているにも関わらずモーターの「特徴」や「パワー(機力)」などの“性能”に差が付く点。この性能はひとくくりで“舟足”や“アシ”と表現されます。

「特徴」は大きくわけて“出足型”と“伸び型”に分けられます。出足は主にターンで重要なアシ、そして伸びは直線の加速に重要なアシです。

「パワー」とは読んでそのまま、そのアシの“力強さ”です。強力な出足があれば、1周1Mでの差しが決まりやすくなりますし、道中の接戦でも優位に立てます。強力な伸びが武器ならスタートして一気のまくりに期待できるし、向こう正面で前の艇に追いつき、追い越せます。

パワーがなければ実力者でもあっさり敗れることもあるのがボートレースです。パワー・特徴はレース展開に密接に関わっていると言えるでしょう。

モーター評価をチェック

モーター評価は実際のレースを見ることに加えて、選手コメントや取材記事などと照らし合わせ確認するのがセオリーです。

選手はレース開催中多くても一日2回の出番しかありません。ではレースのない数時間は何をして過ごしているか?ターンの練習でもなく、レースの作戦を練ることでもない。モーターの特徴・パワーを最大限に引き出すためのプロペラ調整・モーター本体の整備に没頭し、汗を流しています。

これが何を意味するか?それは選手にとってレースで勝つ上で“核心”ともいえるのがモーターの特徴・パワーであるということだ。

実際にレースで戦う選手がそうなのだから、そのレースで舟券を買う我々にとっても同じ事ではないだろうか。モーターパワーを見極めることが、レース予想の核心と言っても過言はないのだ。今よりもっと舟券を的中させるためには、今よりもっとモーター評価を重要視してはどうだろうか。

 

モーターを予想にどう役立てる?

よくレースライブなどを見ても2連対率に着目した話題がよく出てきます。

しかし、モーターの判断はそれだけではありません。

さらに直前情報としてモーター部品の交換について情報が出されていますが、何がどう変わったかについて始めてのうちはとても判断が難しいと思います。

モーターの連対率は目安

2連対率が45%以上あればすごいモーター、30%以下なら悪いモーターのようなだいたいの目安の数値というものはあります。しかし、モーターは生き物です。ペットならば飼い主である選手にいかに懐くかという部分も肝心です。

高い連対率でも上手く使いこなせなければ成績は出ず、低くても最大限の力を出せば優勝なんてこともあります。また、よく初おろしから日の浅い時期によく起こるのが、乗り手に恵まれて連対率が高いモーターや、逆に新人選手ばかりが使用して連対率の低くなるモーターもあります。最初の2・3ヶ月程度はこのケースもあるため注意が必要です。

モーターは精密機器と言っても過言ではないので、確かに乗り手に恵まれていればその分、水を被ることは少なくなりますので後々よい状態のままということも考えられます。しかし、使い始めてから序盤に連対率の低いモーターが1年を通して見ると最終的にはエース機ということも十分に起こります。つまり数字だけでは測れないというのがモーターです。

モーターの今の調子を知ろう

2連対率だけではアテにならないとすれば、何を頼りにすればいいのでしょうか。それはボートレースの公式サイトだけではすぐに見つけられません。各場の公式サイトにも一部では掲載されていますが、1番簡単なのは「SMART BOAT DATA24」というアプリをダウンロードするのが簡単な調べ方となります。近況のそのモーターの動きを過去5節の使用者と級、着順が一目でわかるようになります。A1級の選手が使用し1着が取れていなかったりB1選手での優出があるなど、ある程度の動きは見て取れます。特に初おろしから10ヶ月ほど経ってくればそれまでの連対率とは違う動きになっていてもおかしくはありません。(そう言いきれる理由は次の項目で説明します。)近況での好不調はどんなレースでもしっかりと確認しておくことは大切です。

低勝率エンジンが激変!?

選手は前検日に抽選でモーターが割り振られ、最終日のシリーズラストランを終えるとモーターを返却しています。その限られた時間のなかでモーターの整備やプロペラの調整、さらに実際に水面に出て試走をするなど短い時間のなかでたくさんの作業を行っています。そうなればモーターの調整だけに時間を費やし続けるわけにもいかず、どうしても調整が上手くいかないというモーターが出てきてしまいます。そんな低勝率モーターと上位機の数字の差を埋めるために、各場の調整のプロである整備士さんが開催のない間に集中的にモーターの整備を行うことがあります。それが中間整備です。これによって見違えるほどの動きとなるモーターも各地で見受けられます。(近況では浜名湖の19号機が注目に。)この中間整備については浜名湖や琵琶湖の整備がすごいという声が多くあります。ただ、なかなか情報として表立って出てこないのが中間整備情報。専門誌や各場の公式サイト、またネット上で「場名 中間整備」などと検索して、幅広い情報を仕入れようとする事が大切です。

選手の整備から受け取る情報

直前情報では選手体重やチルト角度の他にプロペラや部品の変更について知ることができます。交換できる部分については

ピストン
ピストンリング
シリンダーケース
キャブレター
ギアケース
クランクシャフト
キャリアボデー
電気一式

と8種類。それでは各部分の役割や特徴を簡単に見ていきましょう。

最大の整備となるクランクシャフトは動力をプロペラに伝えるためのもので、この部分を交換となる場合はかなり状態が悪い、もしくは歪んでいるなどによってパワーを伝えられていなかったことが考えられます。モーターの部品交換としては最も時間のかかる部分で、整備のあとも中のパッキンを乾かす時間が必要なため、2回走りの後半で交換となれば割引も必要でしょう。シリンダーケースは動力として前後に動くピストンの入った筒で、この2つはパワーの底上げには交換する必要のある部品です。ピストンリングはこのピストンが円滑に動くように装着しているものです。キャブレターは燃料と空気を混ぜ合わせる役目で、不完全燃焼や燃料の供給不足がないよう適した量を供給できていないときに交換します。キャリアボデーは動力ではありませんが、歪みが出ているようだと水の抵抗を受けてしまうため、旋回の際に影響が出てしまいます。今まで膨らんでいたターンがきっちりと小回りできるようになるかもしれません。電気一式はキャブレターから供給された燃料への点火装置。一部の変更ができないために一式という呼び方になっています。ギアケースは生み出された動力を受けたシャフトの力をプロペラに伝える役割です。面白いのは、このギアケースのギアの噛み合わせによって伸び方にも出足型にも変えられるという点であり、これまでの特徴がガラリと変わることもあるかもしれません。簡単にではありますが、このような働きがあります。

 

まとめてみると

パワーアップ ピストン、シリンダーケース、キャブレター(+リング)
旋回に影響 キャリアボディー
足のタイプに影響 ギアケース

のようなイメージでいいと思います。

 

交換時期

ボートレースのモーターとボートは、年に一度交換があります。

ボート・モーターを同時に入れ替え

戸 田:7月
江戸川:4月
平和島:6月
多摩川:8月
蒲 郡:5月
三 国:4月
琵琶湖:6月
住之江:3月
尼 崎:4月
鳴 門:4月
宮 島:9月
下 関:2月
福 岡:6月

ボート・モーターをそれぞれ別の時期に入れ替え

桐 生:ボート10月/モーター12月
浜名湖:ボート 9月/モーター 4月
常 滑:ボート 7月/モーター12月
津 :ボート 8月/モーター 9月
丸 亀:ボート 7月/モーター11月
児 島:ボート 3月/モーター 1月
徳 山:ボート11月/モーター 4月
若 松:ボート 6月/モーター12月
芦 屋:ボート 4月/モーター 5月
唐 津:ボート 4月/モーター 8月
大 村:ボート 7月/モーター 3月

 

競艇(ボートレース)のモーター まとめ

競艇(ボートレース)のモーターについて総合的に見ていきましたがいかがだったでしょうか。

もちろんこれらは必ず当てはまるというわけではなく、選手によっては得意不得意なモーターもあり、レース毎の動きは展示や、本場にいるならばレース間の練習などでも見ていく必要があります。

自分なりの好不調の見つけ方を見つけつつ、モーターの善し悪しを判断して舟券に役立てていきましょう!

 

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