失格欠場艇表示盤(失格欠場艇表示装置)による違反
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ボートレースでは、欠場艇表示盤の確認を見落としたり、見間違えたりすると思わぬ重罰を受けることがあります。

失格・欠場艇表示盤(失格・欠場艇表示装置)とは

欠場艇表示盤とは、大時計(発走信号用時計)の付近にある1~6を表示する表示機(失格板)で、近くに信号も設置されています。

これは、「水上施設統一基準」で定められており、設置されていなければいけないものです。

フライングが発生すると赤い信号が点灯し、表示盤にはフライングをした艇の数字が点灯します。

選手はレース中に自身がフライングしたかどうかをこの欠場艇表示盤で確認しています。

スタートやフライングについてはこちらを参照ください

欠場艇表示盤による違反例

欠場艇表示盤見落としによるフライング完走

これは自身がフライングしていることに気付かずに完走してしまう内規違反で、即刻帰郷のペナルティが課せられます。

実例で言うと、2019年10月15日のG2津モーターボート大賞 ウイナーズバトル初日の第4Rで、田中信一郎選手が欠場艇表示盤見落としでフライング完走をしてしまっています。

このペナルティの怖いところは、フライング休みに加えて欠場艇表示盤見落とし自体の処分も加わるという事。

実際、この時の田中信一郎選手はF2だったため60日のF休みである上に、これが褒賞懲戒委員会にかけられ出場停止2ヵ月の処分が下りました。つまり、フライング休み60日+出場停止2ヵ月の計120日の出場停止となってしまいました。

4ヶ月もの出場停止であるとほとんどの選手が降級となり、しかもA1選手であるとSGの出場もかなりの期間できなくなります。

欠場艇表示盤の見間違え

かなり珍しいケースですが、欠場艇表示盤を見間違えてペナルティを受けた選手もいます。

① 見間違えによる減速

2020年3月7日にボートレース児島で開催された「備南競艇事業組合44周年記念競走」の初日12R。

服部幸男選手が欠場艇表示盤の見間違えから減速してしまい、即刻帰郷となりました。

ことの発端は3号艇立間充宏選手のフライング。2周バックストレッチで欠場艇表示盤を服部幸男選手は、フライング艇が自分だと思い、一時上体起こして減速。しかし、そうでないことがわかると再びスピードを上げてレースに戻りました。

しかし一度減速をしてしまった以上、間違いであっても厳罰対象となります。

これにより服部幸男選手は「騒擾を惹起する可能性のある航法」とされ即刻帰郷となりました。

ボートレースにおいて減速行為はかなり厳しい取り扱いとなります。これは、八百長を取り締まるための一環であり、どんな理由があるにせよ、減速をしてしまうとかなりの確率で処分が下ることが多いです。

以前にも藤原菜希選手が減速をして12ヶ月の出場停止という重い処分を受けました。

② 見間違えによる周回誤認

2022年8月13日にボートレース若松で開催された「備南競艇事業組合44周年記念競走」の最終日1R。

1~3号艇までお3艇の集団フライングが起き、1周目バックストレッチで欠場艇表示盤を確認した冨名腰桃奈選手は自分がフライングだと勘違いし、減速して一度ピットに戻りかけました。その後、途中で気づいた冨名腰選手はUターンをしてレースにもどりましたが、これを周回誤認とみなされ即刻帰郷。後半9Rは欠場となりました。

正確には周回誤認ではないものの、内容としては同じところであり、処分は致し方ないところではあります。

周回誤認に関しては以前にも向井美鈴選手が即日帰郷になっています(※ルール変更で即日帰郷がなくなる前)

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