
2021年1月6日、一般財団法人日本モーターボート競走会では、令和2年優秀選手選考委員会で審議を重ねて選考された「令和2年優秀選手」が決定した。昨年は1年を通して主役となった峰竜太選手が史上初となるタイトル5冠を達成。記憶にも記録にも残る2020年となった。
受賞者一覧
峰竜太
- 最多獲得賞金選手(2回目)
- 最高勝率選手(6回目)
- 最多勝利選手(2回目)
- 記者大賞(2回目)
- 最優秀選手(2回目)
SGオーシャンカップ、SGグランプリを含むV14。秋を除けば誰も止めることが出来ないほどの優出ラッシュで1年間通してボート界を牽引。あらゆる面において充実した1年となった。
※記者大賞は全国ボートレース記者クラブ会に加入している記者による投票の結果、最高得点を獲得した選手に送られる
前田篤哉
- 最優秀新人(初)
10月のルーキーシリーズを2節連続優勝。優出回数も年間で7回。うち5回が7月以降というように後半に成績を伸ばした。21年前期では初のA1級ともなり今後も活躍が期待される。
平高奈菜
- 優秀女子選手(初)
クイーンズクライマックスでG1初優勝を含むV5。優勝戦でのスタートの集中力が非常に高かった1年で、年末の大一番では.01という強烈なスタートから優勝。女王として今後の動きに変化があるかも注目。
今村豊
- 特別賞(初)
ボート界のレジェンド、今村豊選手。昨年9月の徳山ダイヤモンドカップを最後に引退し、10月に引退会見が行われた。SG7回、G1を48回優勝と長きに渡って活躍するなど、業界発展にとてつもない功績を残した。
2020年の峰竜太を振り返る

SG準優でのフライングによるペナルティで3月末までは一般戦のみの戦いに。そんな中で峰選手の快進撃は始まった。
一般戦とはいえ、コンスタント2・3節に1度優出する選手はいるが、同様のペースで優勝するという、近年稀に見るハイペースで優勝を重ねた峰選手。
3月末に尼崎周年てG1復帰するといきなりの優勝で私たちを驚かせた。7月にはSGオーシャンカップでダッシュ4コースから優勝も果たし、どこからでも勝てるという自信がより一層高まった。
秋の東海地区3連戦ではチグハグなレースが続いたが、年末のグランプリでは初日、2日目と1枠となり、前代未聞の「無事故完走で優勝戦1枠」という滅多にない状況で日目のトライアルを迎えたことも話題となった。
年末の地元戦では超ド級のワーストモーターで苦戦を強いられるかと思ったが、それでも優出を果たし2着に食い込む。
旋回力も一流なら整備も一流。そんな充実した峰選手。2020年はまさに頂点に立つ選手としての役割を果たしてきたと言えるだろう。
峰竜太選手が史上初の5冠達成 まとめ
年末に峰竜太は「取れるものは全部とって、表彰式ではソーシャルディスタンスをとれるようにしたいと思います」と冗談のように言っていたが、まさにその通りの結果になった。
2021年は完全に追われる立場となった峰選手。快進撃がいつまで続いていくのか、それを止めるのはどの選手なのか今後の動きに注目だ。
今回受賞された峰選手、前田選手、平高選手、そして特別賞という形で功績を称えられた今村豊元選手におめでとうございました。
なお、今回の表彰式典については2月4日にJLC公式youtubeチャンネルで配信予定となっている。