山口支部 清水愛海が初優勝を飾る

2024年12月13日からボートレース下関で行われた「G3 オールレディース ジュエルセブン」にて山口支部の清水愛海がデビューから4年、待望の初優勝を飾りました。

今節は序盤から順調に勝ち星を伸ばし予選を2位で通過。準優勝戦では2号艇に構える守屋美穂を一切寄せ付けない逃げ切りを決め地元水面での優勝戦進出に成功。

迎えた大一番では1号艇の谷川里江が0.16秒のトップスタートで逃げようとするところへ渾身の差しハンドルを入れて内から一気に迫ると、2マークでは谷川に抜き返す余地も与えぬ高速旋回を決めそのまま先頭でゴールを掛け抜けました。

127期生の清水は養成所時代からその高い才能を発揮し養成所チャンプにも輝いた逸材。

初勝利こそデビュー日からちょうど1年後の2021年11月2日と時間を要しましたが、旋回力を武器に成績を上昇させ2023年8月にはPG1 レディースチャンピオンにも選出されています（デビュー戦で転覆失格、そのまま帰郷）

前期は勝率6.36をマークし2025年1月以降の表記変更後は初のA1級昇格を果たします。

山口支部の重鎮的存在で現在は解説者を務める今村豊はデビュー当初から清水を高く評価しています。

2023年、今村豊がMCを務めるYouTube番組「今村豊の周南ぶらぶら」に清水が出演をした際には前年のクイーンズクライマックスシリーズでのイン戦の失敗からトラウマに悩んでいた清水に対して「勝とう、勝とうという意識が強すぎる。結果を求めすぎている」とアドバイスを内容ではなく結果を追いかけ過ぎな清水へ対しアドバイスを送ると同時に「後々SG、G1を勝つのはあみちゃん（清水）」という言葉をかけています。

今村はこの対談以外の場所でも山口支部の若手選手や今後注目の女子レーサーを聞かれた際には清水の名前を度々挙げていることからも期待の高さを窺うことが出来ます。

デビュー当初からレースセンスを高く評価されている一方で現在もフライングや転覆が相次いでいる清水。A1級へ初の昇格を果たした今後はこれまで以上に厳しい相手やプレッシャーとの戦いが続いていくことが想定されます。

その中で如何にリズムを崩すミスを押さえながら期待に応える走りが出来るのか？

20年に一度の天才と言われたスター候補に今後とも注目していきたいです。